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更新日:2024年2月13日

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性の多様性に関する理解について

はじめに

性の多様性に関する問題は、全ての県民がその実情を理解し、人権を尊重する姿勢を持つべき極めて重要な課題です。しかしながら、十分な理解がされていないため、性的マイノリティへの偏見や差別が存在しています。正しい理解を深め、お互いを尊重し、全ての人が安心して生活できる社会を実現していきましょう。

性的指向やジェンダーアイデンティティ(性自認・性同一性)など様々な性の要素について

人の「性」は、単純に「男性」「女性」の2パターンだけに分けられるものではなく、以下のように、複数の要素から構成されると言われています。

性的特徴

(からだの性)

生物学的な性。身体的な特徴によって、ある程度客観視できます。

性的指向

(好きになる性)

人の恋愛・性愛の対象がどの性別に向いているかを示す概念です。性の指向は人によって一様ではなく、恋愛・性愛の対象として異性にではなく、同性や両方の性に対して愛情をいだく人たちもいます。

ジェンダーアイデンティティ(性自認・性同一性)

(こころの性)

自分自身の性別をどのように認識しているのかを示す概念です。多くの人は、「ジェンダーアイデンティティ」と「生物学的な性(出生時に判定された性別)」が女性・男性のどちらかで一致しています。しかし、これらの性別が一貫しておらず、自身の身体への違和感を持つ人たちもいます。

※「性自認」「性同一性」は、「ジェンダーアイデンティティ」の日本語訳として使われている言葉です。

性表現

(表現する性)

服装、しぐさ、言葉づかいなどで表される性のことです。

 

性的マイノリティ(性的少数者)について

性的指向とジェンダーアイデンティティは、すべての人がもつ性の要素や属性を表します。自分の性のあり方について、「からだの性」と「ジェンダーアイデンティティ」に違和感がなく、異性を好きになる人を多数派としたときに、それに当てはまらない人たちは、人口に占める割合が少ないことから、性的マイノリティ(性的少数者)といわれます。

LGBTや様々な性のあり方について

LGBTとは、下記に示される代表的な性的マイノリティの頭文字をとって組み合わせた表現です。

L(レズビアン) 女性の同性愛者
G(ゲイ) 男性の同性愛者
B(バイセクシャル) 両性愛者
T(トランスジェンダー) 生物学的な性(体の性)とジェンダーアイデンティティが一致しない者
Q(クエスチョニング) 性的指向・ジェンダーアイデンティティがはっきりしない、決められない者

性のあり方は、このほかにも、アセクシャル(誰に対しても恋愛・性愛感情を持たない人)、アロマンティック(誰に対しても恋愛感情を持たない人)、エックスジェンダー(男性・女性のいずれとは明確に認識していない人)など、色に例えると「グラデーション」のように様々な性のあり方が存在します。

性的マイノリティの人たちに対する偏見、差別について

性的マイノリティの人たちは、男女の区分や異性愛を前提とした社会のなかで、性の多様性に関する周囲の理解が不足しているため、偏見の目で見られ、嫌がらせやいじめ、差別的な扱いを受けることがあります。

【困難の事例】(大阪府人権施策推進審議会  当事者等への現状・課題等に関するヒアリングより)

・性的マイノリティであると知られることで、家族関係が悪化した

・周囲の目を気にして、病院の受診や公衆トイレの利用を控える

・住まいの確保が困難(大家や不動産会社に入居を拒否される)

・カミングアウトしたことにより、解雇や就職の内定を取り消される

家族をはじめ周囲の人や社会からの偏見や差別などによる生きづらさが、自殺念慮や自傷行為につながっていくことや、自殺未遂率が高いことも指摘されています。さらに、自身の性的指向などを他人に打ち明けた結果、本人の了解なく、第三者に暴露される行為(アウティング)も問題となっています。

(用語解説)

カミングアウト

(Coming out)

誰かに自分の性的指向やジェンダーアイデンティティ(性自認・性同一性)を表明することを言います。

アウティング

(Outing)

本人の了解なく、LGBTなどの性的マイノリティであることを他人に暴露することを言います。

私たちにできることからはじめよう

自分の身近に性的マイノリティの人たちがいると考えましょう。

民間企業の調査によると、現在、人口の1割弱が性的マイノリティと言われています。(電通「LGBTQ+調査2020」では、8.9%が該当)
「身近にはいない」のではなく、「気付いていない」だけで、あなたの身の回りでも、いないことを前提として話される言葉に傷ついたり、自分の存在を無視されていると思ったりしている人がいるかもしれません。
例えば、同性同士で仲が良いことや、女性らしい男性、男性らしい女性をからかったり、笑いのネタにしたりしていませんか。また、見た目でほかの人の性のあり方を決めつけないようにしましょう。

[気を付けたい言葉の例]

・「彼氏」「彼女」「旦那」「奥さん」(異性愛を前提とせず、「恋人」や「パートナー」と表現するといいでしょう)

・「ホモ」「レズ」「オナベ」「オネエ」(差別、不快用語となります。)

※言葉は「生きもの」です。単に言葉の言い換えをすればよい、こうした言葉を言わなければよい、ということではありません。私たち一人ひとりが、お互いの人権を尊重した言動を心がけるようにしましょう。

カミングアウトの強要や、アウティングは決してあってはなりません。

自らの性的指向などについて、いつ、誰に、どのように伝えるかは、本人が決めることです。周囲の人が、カミングアウト(秘密にしていたことを打ち明けること)を強要するようなことは、決してあってはなりません。性的指向などを詮索しないようにしましょう。
また、本人の性的指向などを本人の了解なく周囲に伝えてしまう行為をアウティングといいますが、自分の性のあり方を他人に知られたくない人にとって、アウティングは重大な人権侵害です。本人の了解なしに、決して他人に話さないようにすることが大切です。

性の多様性について、正しく理解し、認識しましょう。

【セミナー】はじめてのLGBTとSOGIE ~性の多様性と人権~ (令和6年1月26日開催)

相談窓口

性的マイノリティや多様な性に関する悩みを相談できる窓口を紹介します。

ひとりで悩まないで、ぜひ相談を!

窓口 電話番号 営業時間

よりそいホットライン

(セクシュアリティに関わる悩みや困りごと相談)

0120-279-338 24時間・年中無休

みんなの人権110番

(人権侵害に関する相談)

0570-003-110 月~金 8時30分~17時15分

石川県こころの健康センター

(こころの相談)

076-237-2700 24時間・年中無休

性の多様性に関するQ&A

質問:性の多様性を認めれば、男性が「自分は女だ」と言って、女性用のトイレや風呂に入って来るといった性犯罪が増えるのではないですか。

回答:女性用トイレや女湯に、身体が男性の方が、自分は女性だと称して入るといったことは、公衆浴場法の規定に触れる可能性があり、また、建造物侵入罪や公然わいせつ罪などの犯罪になりうるほか、石川県迷惑行為等防止条例の規定に違反するおそれがあり、許されるものではありません。県としては、こうした不安を解消できるよう、引き続き、しっかりと啓発に努めてまいります。



お問い合わせ

所属課:生活環境部女性活躍・県民協働課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1361

ファクス番号:076-225-1374

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