県議会の議案説明要旨 - 平成15年6月16日 - 7 良質な社会資本整備について

◎  当初議会以降の進展について

7 良質な社会資本整備について

次に、良質な社会資本整備についてであります。

北陸新幹線につきましては、去る五月二十日、東京で北陸新幹線建設促進大会を開催し、政府・与党及び関係各省に対し、富山以西の延伸を最優先課題とし、今年中に平成十二年十二月の「政府・与党申合せ」に基づく基本スキームの見直しが行われるよう働きかけたところであります。北陸新幹線にとっては、見直しに向け重要な時期を迎えております。出来るだけ早い政府・与党の見直し作業の開始を求めるとともに、引き続き、富山以西南越までのフル規格による一括認可と早期全線整備に向け、沿線各県と連携を密にし、県議会及び関係各位のご支援をいただきながら、最大限の努力をしてまいる所存であります。

のと鉄道につきましては、経営状況が一段と厳しい中、昨年度実施された経営診断の結果を踏まえ、団体誘客等新たな利用促進策を進めるとともに、鉄道事業を安定的に継続するため、先般、民間有識者、県、沿線市町等で構成される「のと鉄道経営問題検討委員会」を立ち上げたところであります。今後、同委員会において、のと鉄道の経営問題や今後のあり方等について早急に本格的な検討を行ってまいりたいと考えております。

電源立地につきましては、基本的には、地域振興に有効な政策の一つであると理解しております。先般の統一地方選挙における珠洲市珠洲郡選挙区での県議会議員選挙及び珠洲市議会議員選挙におきましては、電源立地に関しましても地元における一つの思いが表れたものと受けとめております。しかしながら、珠洲市における原子力発電所の立地につきましては、依然として、土地取得の状況など、解決すべき課題があり、加えて、事業主体である電力会社の動向等も十分見極める必要があるものと考えております。県としては、地元における一層の合意形成について、珠洲市とも相談し適切に対応してまいりたいと考えております。また、珠洲市の地域振興につきましては、これまでも十分意を用いてまいりましたが、更なる振興策についても鋭意努力してまいりたいと考えております。

道路網の整備につきましては、県土ダブルラダー構想の実現に向け、金沢外環状道路・珠洲道路・輪島道路・河北縦断道路・南加賀道路等の整備を促進することとしております。 能登空港へのアクセス道路として整備を進めてまいりました漆原下出線は先月末に、眉丈山トンネルも昨日完成し供用を開始しております。また、能登有料道路の新たなインターチェンジである県立看護大インターチェンジも八月初旬に供用開始する予定であります。

小松駅付近連続立体交差事業につきましては、本年度中の事業完成に向けて整備の促進を図っております。また、「石川県こまつ芸術劇場」についても本年秋には完成する予定であり、今後、南加賀の拠点都市としての小松市の発展が期待されるところであります。

金沢西部地区土地区画整理事業につきましては、インフラ整備が完了し、先般、完工式を執り行ったところであり、今後とも県都金沢の副都心に相応しい街づくりを進めてまいりたいと考えております。 持続的発展に向けた農林水産業の基盤づくりにつきましては、昨年末に決定された国の米政策の大転換に適切に対応するため、去る五月六日、生産者団体、米流通業界、消費者の代表などで構成する「石川県米政策検討会」を立ち上げたところであり、今後、新たな生産調整への対応や売れる米づくりの推進、担い手の確保・育成方針など、本県における水田農業の基本的方向について取りまとめていくこととしております。

 

以上

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