栄養科では、食の安全を基本に、患者さんがおいしく、楽しく食べていただける食事を提供できるように、日々業務に励んでおります。
私達は当院の理念に基づき地域社会のこころの健康を支えるため、食生活を通じた身体的・精神的サポートをします
当院では、常食、軟食、ソフト食、ペースト食、減塩食、糖尿病食、腎臓病食など患者さんの病態やえんげ機能に応じた献立を作成しています。
また選択食や嗜好調査を実施し、患者さんに喜ばれる食事を提供できるよう、献立を工夫しています。
飲み込むことが難しい患者さん向けに、「ミキサー粥ゼリー」及び「粥ゼリー」を提供しています。
ミキサーにかけたお粥を、専用のゲル化剤で固めることによって、べたつきが抑えられなめらかな食感のゼリーになります。
口の中に持っていても液状になりにくいので、誤嚥防止にもつながります。
食事作りに必要な食材料を、納入業者へ発注しています。
また、納入された食材料に異常がないか、鮮度、衛生状態、数量等について、納入業者立会いの下に点検(検収)をしています。
献立に沿って、何種類もある料理を調理します。当院では毎食約400人分の食事を一度に作ります。料理ができたら、1人分ずつ食器に盛り付けます。
当院では温冷配膳車を活用しており、患者さんに温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たい状態でお届けしています。
患者さんごとの栄養状態について把握し、現在の食事が患者さんに合ったものかどうかを検討しています。
お食事は、患者さん一人ひとりに合ったものとなるよう、おかずの種類や主食の量だけでなく、必要な方にはアレルギーや嗜好などの対応も行います。
また、病状により食欲が落ちた方には、少しでも口から召し上がっていただくために、その方にとって食べやすい食品(アイスなど)を特別に提供することもあります。
依頼があった外来及び入院患者さんに対し、食生活についてアドバイスを行っています。
また、デイケア利用者さんや復職支援プログラムに参加される利用者さんにも御希望されたテーマに添い栄養教室を行っております。
栄養委員会、栄養管理(NST)委員会を開催し多職種で治療としての食事の効果を十分に上げるよう検討しています。その他、医療安全委員会、感染症対策委員会、褥瘡対策委員会、サービス向上委員会などに参加し活動しています。また、病棟ミーティング(カンファレンス)にも積極的に参加し、情報を共有化し栄養管理に反映させるよう努めています。
平成28年5月より作業療法科、病棟看護師と検討を重ね、自助食器を導入しました。
自分で食べられる方で麻痺、拘縮、座位保持、頭部保持の難しい方、食べこぼしのある方、むせのある方などを対象に導入しています。