処方せんに基づき、入院・外来調剤を行っています。
調剤時に、用法容量、薬剤禁忌、アレルギー歴、特に注射薬では投与経路、点滴速度、配合変化に問題がないか、相互作用や腎機能低下等によって薬容量の調整が必要な薬剤では、医師と相談して適切な投与量にするなど、安全で有効な薬物療法に努めています。坑MRSA薬の投与にあたっては、抗菌薬の適正使用の観点から、TDMによる投与設計を行って、安全で有効な投与計画を提案しています。
全病棟に担当薬剤師を配置し、医師と連携して、服薬の必要性を指導することで、薬に対する不安感を払拭するとともに、服薬意義への理解を深め、患者が適切に自己管理できるよう支援しています。あわせて、副作用の早期発見に努めています。また病棟カンファレンスに参加し、患者情報の共有、薬物療法の提案、医師や看護師、他の医療スタッフへの医薬品情報の提供等を行っています。
薬剤科は、医療安全管理委員会、感染症対策委員会、栄養サポートチーム、褥瘡対策チーム等の一員として活動しています。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構等から医薬品情報を収集し、定期的に医療スタッフへの医薬品情報提供を行っています。緊急性を要する医薬品情報は、病棟担当薬剤師等を通じて、速やかに関連スタッフに情報提供できるよう配慮しています。
精神科薬物療法に関する高度な知識と技術を習得した、日本病院薬剤師会認定精神科薬物療法認定薬剤師が在籍し、専門性の高い薬剤師の育成にあたっています。あわせて、6年生薬学生の学生実習の受入れを行っています。実習では、精神科薬物療法の講義、病棟カンファレンスへの参加、模擬患者に対する服薬指導、地域連携や社会復帰に向けた支援を学ぶことで、精神疾患患者に対する理解を深めることができます。
デイケアの利用者さんや復職支援プログラムに参加者等を対象に、お薬教室を開催しています。教室では、意見交換やアンケートを実施するなど、参加者に関心のある内容に心がけています。
外来患者には、原則院外処方せんを発行し、保険薬局との連携に取り組んでいます。患者・家族等の希望があれば、お薬に関する相談に応じています。