石川県

商品テスト結果から

フレームが変形した簡易取付式内窓(7月26日公表)

 ≪依頼内容≫

「簡易取付式内窓を取り付けたところ、変形して外れた。交換した商品も同様に変形して外れた。商品に問題がないか調べてほしい。」という依頼を受けました。

≪調査≫

当該品は、既設の窓枠の内側に取り付けることで、既設の窓との間に空気の層を作り、断熱効果を高めることをうたった商品でした。取り付けの際には購入者自身で窓枠に合わせてプラスチック製のフレームやレールを切断し、透明なプラスチック製パネルにフレームを組み合わせて窓を作り、窓枠に取り付けたレールに組み込む商品でした。

当該品として提供された窓(4枚分)はいずれも、下側のフレームの変形が大きく、屋外側が縮むようにアーチ状に変形していました。そこで、当センター内の一般家屋と同様な施設の窓部に、当該品の同型品を取り付け、同様の変形が生じるかを確認しました。初夏の1週間程度経過後、下側のフレームは当該品と同様に屋外側が縮むようにアーチ状に変形しました。また、取り付けている間の下側のフレームの最高温度は、屋外側と屋内側で10℃ほどの差がありました。

そのため、フレームの屋外側が直射日光で温められ、屋外側と屋内側とで温度差が生じることにより変形したものと考えられました。そこで、フレームを加熱したときの温度と変形量の傾向を確認するため、同型品のフレームの片面だけを加熱し、変形量を調べました。その結果、加熱した側が縮むように変形する様子がみられ、加熱温度が高くなるにつれ裏面との温度差は大きくなり、変形量も大きくなる傾向がみられました。

このことから、当該品は直射日光によって屋外側が高温になり、屋内側との温度差が生じたことが変形した一因と考えられました。

なお、当該品の取扱説明書には、「直射日光や空調機器の温風等が当たる、高温となる場所でご使用頂くと製品に反り等が生じる場合があります。」との記載がみられましたが、当該品の使用状況において、直射日光を避けることが困難な場合もある商品と考えられました。

≪解決内容等≫

依頼センターがテスト結果を製造事業者に説明したところ、商品テスト結果を参考に、耐熱性を含めた製品の改良を進めるとの回答がありました。

[報告書本文] フレームが変形した簡易取付式内窓(相談解決のためのテストからNo.179)[PDF形式](412KB)(外部リンク)

詳しくは国民生活センターのホームページをご覧ください。
https://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20230726_3.html(外部リンク)


過去の商品テスト結果一覧
https://www.kokusen.go.jp/news/news-test.html(外部リンク)


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