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更新日:2015年7月9日

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―シンガポール駐在員便り 2015年7月―

マレーシアでの石川フェアの開催

県産品の販路開拓

 6月5日から15日にかけて、マレーシアの首都クアラルンプールの日系デパートで、石川県産品を販売する石川フェアが行われました。フェアには、東南アジアに新たな市場を開拓しようとする県内企業8社が出展し、水産加工品をはじめ、味噌や豆腐、金沢カレーやラーメンなどの食品や石川県の伝統工芸品である山中漆器なども販売されました。マレーシアにおいて、石川県産品の食品や伝統工芸品を販売する石川フェアの開催は今回初めてでありましたが、会場には初日から最終日まで、多くの来場者で賑わいを見せました。

 来場したマレーシア人の方は、今回のフェアで初めて石川県のことを知った様子で、「美味しい食べ物がたくさんある地域だと分かった」、「今度、日本に行くときは、ぜひ石川県を訪れて本場の料理を食べてみたい」という好意的な意見が多く寄せられました。また、味噌を買い求めるマレーシア人の主婦の方々も多く、「味噌汁は、マレーシアでも、すでに日本食レストランなどでなじみがあり、健康に良いと知っているので、子供たちに食べさせてあげたい」とのことで、外食が多いと言われている東南アジアにおいて、自宅で味噌汁をつくって食べるという意外な印象も感じました。

 日本人のお客様も多数会場にお越しいただき、来場者からは「なかなかマレーシアで日本の地方の珍しい食材や新鮮な食材が手に入る機会が少ないので、このようなフェアがある時には必ず訪れる」とのことであり、特に、小さなお子さんや妊娠中の方がいる家庭では、安全で健康に良い日本の食材を買い求める傾向が強く、マレーシアに駐在している日本人の若いご夫婦の来場者が非常に多いように感じました。また、石川県出身のご夫婦が3組ほど訪れて、故郷の懐かしさを感じながら、金沢カレーやラーメンを味わっておられました。

 その他、来場者の中には、商品を買い求める方だけでなく、マレーシアで日本食レストランを営む経営者や、日本からマレーシアに輸入している食品商社の方などが日本の新たな食材を探しに訪れることもありました。来場したレストランの経営者は「近年マレーシアでは、日本食ブームが巻き起こりつつあり、日本食のレストランも増えており、日本の食品に対する人気が非常に高い」と言い、「ぜひ今回のフェアをきっかけに、石川県の水産品などもっとマレーシアで取り扱えるようにつなげていきたい」と語り、今回出展した県内企業の各ブースをそれぞれ訪問しておられました。また、日本からマレーシアに食品を輸入している商社は「経済成長を続けているマレーシアでは、購買力の高い富裕層が増えてきており、日本から輸入した高級な食材でもどんどん売れている。品質がよければ、価格にこだわらずに購入する富裕層もたくさんいる」と言い、今回のフェアで販売されたあわび等の高級食材を手に取って商品を品定めしておられました。

 今回出展した県内企業の関係者は「マレーシア人の日本食に対する注目の高さに驚いた」、「平日の昼間でも思った以上に多くの来場者にお越しいただいた」、「今回フェアを開催した会場は、マレーシアの首都クアラルンプールの中心街にあり、マレーシアの富裕層たちもたくさん訪れ、非常に高価な商品も売れ、その購買力の高さに驚いた」と話していました。          

 

                            石川フェアに出展した県内企業の様子

                                石川県フェアに出展した県内企業の様子   

 

                            日本の食材を買い求める来場者の方々

                                 日本の食材を買い求める来場者の方々

 

                            イートインが設けられた県内企業ブース

                                 イートインが設けられた県内企業ブース

        

  

石川県の観光PR

 今回のフェアでは、石川県産品の販売だけでなく観光ブースも設け、石川県の観光PRも行いました。観光ブースには、約1千部のパンフレットを用意しましたが、全てなくなってしまい、予想した以上に、マレーシアの方が日本食だけでなく、観光地としての日本に高く注目しているということに驚きました。特に、マレーシアの方々の興味を引いた観光地は、マレーシアでは見ることができない雪がある冬の兼六園や紅葉がある那谷寺でした。その写真を見て、ぜひ旅行に行きたいとのことで、地図で場所を尋ねられるケースも多くありました。また、マレーシアで長年駐在されている石川県出身の方なども観光ブースにもお越しいただき、同じ石川県人ということで、観光ブースが多数の来場者で賑わった際には、一緒に石川県の観光地の説明に協力していただける等、あたたかい場面もありました。

 さらに、今回フェアの期間中には、マレーシアの大手旅行会社を訪問して、石川県への観光誘客について協力のお願いを行いました。訪問した旅行会社では、すでにマレーシアからシンガポール経由で愛知県に入り、岐阜県を通って、石川県や富山県に旅行する観光商品があり、毎年約2,000人の観光客が訪れているとのことでした。旅行会社によれば、マレーシアでは、まだまだ日本に訪れる観光客の大部分は、東京や大阪、京都、北海道などの観光地に訪れることが多いが、これから2度3度日本へ行く観光客が増えてくれば、石川県をはじめとした北陸地域への観光客も増えてくるだろうとのことで、また、新しく開通した北陸新幹線にも注目しており、6月には、旅行商品を開発する担当者が北陸新幹線を使って石川県や長野県を視察するとのことでした。

 今回の石川フェアでは、想定した以上にマレーシアの経済成長が進んでおり、日本食や訪日旅行の流行も感じられ、マレーシアが有望市場であることを実感しました。今回初めてマレーシアでフェアが開催されましたが、今後も継続して行えるように取り組んでいきたいと考えております。

 

                                   

 

日本貿易振興機構(JETRO)シンガポール事務所

石川県駐在員  成田満
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TEL:(65)-9008-3297  FAX:(65)-6224-1169

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所属課:商工労働部産業政策課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

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