ホーム > 連絡先一覧 > 商工労働部産業政策課 > 石川県シンガポール事務所 Ishikawa Prefectural Government Singapore Representative Office > シンガポール駐在員便り―目次 > ―シンガポール駐在員便り 2014年12月―
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11月14日、現地の専門学校である「テマセク・ポリテクニック」を訪問しました。同校は、先月10月から、観光人材の育成に向けて、金沢商業高校との交流が始まったばかりです。石川県への観光誘客にもつながるよう、私も両校と連携して取り組みます。
同校は、1990年に開設され、52の全日制技術習得コースと20の同定時制コースを有しており、16,000人を超える17歳から19歳までの生徒が在籍し、1,700人のスタッフで教えています。
校内には、国際的な交流スペース(Glocal Connect Village)を設置し、積極的に海外等との交流を行っています。日本語や日本文化に関心を持ち学習している学生が学習している学生が1,000人以上もおり、日本を理解する活発な部活動(茶道、和太鼓、JPOP、アニメ等)もあります。
特に、同校では、産業人材の育成に力を入れており、機械工学、ビジネス研究、デザイン、応用化科学、情報科学など産業教育に関する多くのコースが用意されており、卒業生はシンガポールの各産業分野の中核を担っています。
国際交流スペース(Glocal Connect Village)
校内を見学したところ、例えば、ドイツのシーメンスがバイオメディカルの分野で生徒を育てるために、校内に研修センターを設けて、直接、校内で生徒に教育を行っています。
校内のシーメンス社(ドイツ)研修センター
また、機械工学の分野では、最近シンガポール政府が特に力を入れている航空機産業に関し、エンジニアを育てるために、ドイツのルフトハンザ航空の協力を得て、実際の航空機の機体を提供してもらい、それを材料に、生徒がより実践的に航空工学を学んでいます。
校内の航空工学の実習室
テマセクポリテックのエリザベス博士によれば、「日本やアメリカは、学校を卒業してから、企業がより実践的な産業教育を行っているが、シンガポールの専門学校、ポリテクニックでは、政府指導の下、企業の協力を得て、学校で学んでいる時から、より実践的な産業教育を行えるように環境が整えられている。」とのことであり、 また、「同校で学んだ生徒たちは、必ずしもシンガポールに就職することなく、東南アジア各国に渡っており、これからの東南アジアの経済発展を支える人材として期待されている」とのことでした。
このように、シンガポールは、東南アジアにおける情報や交通の拠点であるだけでなく、人材育成の拠点として重要な役割を果たしております。
11月18日、石川県鉄工機電協会の訪問団(20名様)が、石川県シンガポール事務所にお越しいただきました。
シンガポールをゲートウェイとした東南アジア事業展開について、活発な議論と意見交換させていただきました。ありがとうございます。
日本貿易振興機構(JETRO)シンガポール事務所
石川県駐在員 成田満
16 Raffles Quay #38-05 Hong leong Building Singapore 048581 JETRO singapore
TEL:(65)-9008-3297 FAX:(65)-6224-1169
E-mail:Mitsuru_Narita@jetro.go.jp
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