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更新日:2017年9月1日

―上海駐在員便り 2017年9月―

広東省における日本食事情

 

 夢の国の住人も熱中症でダウン。

 猛暑が続く上海では7月21日、気温が観測史上最高の40.9度を記録し、気象観測所が設立された1872年以降、145年で最も暑い日となりました。中国ほぼ全土で続く猛暑ですが、中でも上海は、携帯電話アプリの天気予報によると連日体感気温が50度を超える日が続いており、7月中旬からは家を一歩出れば汗が噴出し、徒歩数分のコンビニに行くだけでも、着替えを要するような気候が1ヶ月ほど続きました。

 私も赴任して3度目の夏を迎えましたが、例年暑い上海も、今年が一番暑い期間が長いように感じております。

 そんな中、昨年夏にオープンした上海ディズニーランドにおいて、日中のパレードに出演していたドナルドダックが熱中症にかかり、立ち上がれなくなったと中国のネットニュースで報道されていました。さすがに40度を超えるような日には、ディズニーランドも日中のパレードの実施を見送っていたようですが、ドナルドが熱中症にかかった日も40度までとは言わないまでも相当暑い日だったようです。中国には気温が40度を超えると屋外労働を中止させるという労働者保護の法律があるといいますが、夢の国にその法が適用されているかは定かではありません。我々駐在員も、日本とは違う気候に対処して9月いっぱいは続く上海の暑い夏を乗り切りたいと思います。

 

 さて、今号では中国華南地域である広東省における日本食及び日本食品の事情についてお伝えします。

 県上海事務所では、これまで主に上海を中心とした華東地域と香港における県産食品の販路拡大を支援しております。今回は県内の食品企業が新たにお取引を始めた広東省の食品商社に招かれての現地視察に、同行させていただきましたので、その様子及びそこで見知った広州市及び佛山市、深セン市など広東省の主要都市における日本食を取り巻く状況についてレポートしたいと思います。

 

 上海の食品商社を石川県に招へいして県内の食品企業と商談をする事業において、3年前に石川県にお越しいただいた、当時上海の食品企業にお勤めだった日本人の方が、その後退職しご帰国され、東京において主に中国向けの食品、日用雑貨等の輸出をする貿易会社を設立しております。同社では、現在、同商談において知り合った石川県内の食品企業の商品もお取扱いいただいており、今回広東省の食品商社からの醤油の引合いに対して、県内の醤油メーカーの商品を提案いただいたことがきっかけで、石川県産の醤油が広州市をはじめとする広東省の市場に流通することとなりました。

 今回の広州訪問は、その醤油が現地においてどのように使われているかを見に来て欲しいとの現地食品商社からの要請により、輸出を担当されたその東京の商社の方と石川県の醤油メーカーの社長さんが3泊4日の日程で現地入りをされる際に、私もお声かけをいただいたため、県事務所として現地の様子を知るべく同行させていただきました。

 今回、石川県産の醤油のお取扱いを始めた現地商社は、設立まだ間もない食品商社とのことですが、オーナーは広州においては誰もが知っている日本食の高級店「六緑(ろくろく)」や「六寿司」などの日本食レストランを多数所有している香港人の方であり、この度、自社のレストランで使う調味料、食材などの輸入を足がかりとして広東省において食品の貿易にも事業を拡大すべく食品商社を立ち上げたそうです。

 味にうるさいグルメな香港人らしく、オーナーご本人も日本全国へ美味しいものを探しに行くなど食べ歩きを趣味とし、自社レストランでは自身が納得する食材、調味料を使いたいとの強いこだわりをもっており、これまでは、キッコーマンなど大手の比較的手に入りやすい日本の醤油を使っていたそうですが、東北の震災による輸入規制により現在は、広州で流通しているキッコーマンの醤油がシンガポール産に切り替わって後、その味に満足できないため、日本産の醤油を探していたところ本県の醤油に出会ったとのことでした。

 実際に六緑において、どのように使われているか試食させていただきましたが、器も日本から輸入するほどのこだわり様で、食材についても、鮮度や質の高さもかなりのものでした。広州は香港にも近いため、香港市場から入ってきている食材もあるのではないかと推測されますが、オーナーいわく仕入れは広州において実施しているとのこと。

 今回の広東省視察では、上記オーナー以外にも、広州在住暦の長い日本人の方のお話を伺いました。その方いわく、広州における正規のルートで入ってきている輸入食品については、まだまだ上海や香港と比べると数が少なく手に入るものが限られているが、広東人も食に対する欲求が強く、また所得水準も高いため、例えば日系企業の現地生産の20元の醤油と輸入品の50元の醤油を並べてプロモーションした場合、50元の醤油を手に取る方が多い傾向にあるとのことでした。

 また、当方でお付き合いのある深センの日本食レストラン「深セン四葉寿司」へ同醤油を紹介するため訪れた際も、醤油など日本の調味料は、深センにおいても、流通している種類が多くないため、妥協しない商品を探すのが大変だとおっしゃっていました。

 今回の訪問においては、「六緑」では、採用されている醤油以外のソイソルトなどの商品について提案した際も、それらを使った試食品をつくってくださり、我々とともにオーナー自らも試食し、好感触を得て早速提案した商品の見積り依頼がありました。また、深センの四葉寿司においても日本産の醤油の提案はありがたく、検討したいとのお声をいただきました。

 今回の視察を通して、広東省においては、大手のような低価格帯の大量生産品が少なく、こだわりの商品が多い本県の食品企業の商品がマッチする地域となる可能性を感じました。

 県事務所として引き続き同地の日本食品市場についても、アンテナを高く張って情報収集に当たって参ります。

 

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          <和食レストラン「六緑」店舗外観>               <和食レストラン「六緑」店舗内観>

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                              <視察先 六寿司店内にて>

 

日中経済協会上海事務所石川県経済交流室
 石川県駐在員  中 亮介
 〒200336  上海市延安西路2201号  上海国際貿易中心1601室
TEL:86-21-6275-0088   FAX:86-21-6275-2211
 Eメールアドレス:nakajc@shcei.com.cn

 

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