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更新日:2017年8月22日

―上海駐在員便り 2017年8月―

昇龍道プロモーション

 日本政府観光局上海事務所(以下JNTO上海)の今年度の重点プロモーション地域として石川県を含む中部圏の昇龍道が選ばれました。そのおかげもあり、最近はJNTO上海主催の訪日観光セミナーをはじめとして、主に上海に事務所を置く自治体や鉄道会社が連携しての観光プロモーションに声がかかる機会が多くなっています。

 

 中国からの訪日観光者は、JNTOの調査による推計値では、2016年には630万人を超え、2003年の値と比べると1300%を超える伸び率となっており、2013年9月以降44ヶ月連続で毎月その月としての過去最高を記録更新中と大変好調な状況が続いています。その好調の主な要因には、日中関係の改善や、一時期より円安が進んでいること、査証発給要件の緩和、地方都市などへの航空アクセスの拡大、大型クルーズ船の日本寄港の増加などが挙げられます。

 一時期は中国人観光客による爆買いがキーワードになりましたが、現在も旅行消費額の国籍・地域別構成比(観光庁 消費動向調査より)によると訪日外国人の旅行消費額(H28速報値)において中国人旅行者の旅行消費額は全体の40%を占める1兆5千億円弱となっており、いかに中国人観光客が日本において消費しているかが分かります。その内訳を見ると現在は、やはり買い物に使う金額が他の国からの旅行者に比べて突出しているのが特徴ですが、中国国内における越境ECなどの台頭により、爆買いが鳴りを潜めたように、これまでよりも気軽に日本商品を中国国内で買えるようになったことから、徐々にその傾向は、縮小していくと予想されています。

 では、これからの中国人旅行者はどうなっていくかを申し上げますと、これまで主流だった爆買いが一つの主目的だった団体旅行から、来日者は徐々にFITと呼ばれる個人旅行にシフトしてきており、多くがリピーターとその家族や友人で構成されているFIT旅行者による、「モノ消費」から「コト消費」、いわゆる体験型の旅行に移行していくと予測されています。

 中国ではもともとある言葉らしいですが、最近中国人による旅行のキーワードの一つとなっている言葉に「深度遊」という言葉があります。これは、テーマ性や目的のある旅行ということを意味しており、美食や、温泉、伝統体験など、これまでより掘り下げた旅行をすることを意味するそうです。まさにコト消費に通ずるキーワードですので、それらを踏まえた石川県のPRを目指すべく、当事務所でも取り組みを実施しておりますので、今号ではその一部をご紹介いたします。

 

 5月末の福建省廈門市(アモイ)を皮切りに中国10都市(上海市、江蘇省南京市、四川省成都市、浙江省杭州市など)で実施した、JNTO上海による現地の旅行会社を対象とした訪日観光セミナーにおいて、主に上海に事務所を置く自治体6県(石川県、富山県、福井県、愛知県、岐阜県、静岡県)が、それぞれ分担をして現地に赴き昇龍道及び各自の自治体の魅力を発信しました。

 私は、廈門市と上海市におけるプロモーションに参加し、現地旅行会社を前に、主に着物の着付けや金箔貼り体験、美食や温泉といった本県の魅力を発信しました。

本県への直行便がない廈門市においては、やはり石川県の知名度は低く、金沢市ですら知られていない状況でしたが、福建省全体として海外に出る際のビザの規制が厳しい地域ということもあり、まだまだ団体旅行が主流のため、東京・京都を含む太平洋側のゴールデンルートがいまだ日本旅行の需要のほとんどを占めているようです。個人旅行ビザの発給件数が団体旅行ビザの件数を抜いて久しい上海市においては、石川県の知名度もそこそこで、セミナーにおいて伝統的工芸品や茶道、和菓子、金箔体験や着物の着付けといった体験メニューに興味を持ってもらえているように感じました。ただし、旅行のメインの目的地として石川県を選んでもらうには、まだまだPRが欠かせないと思いますので、上海においても機会を見つけて本県のPRに努めたいと思います。

 

 また、6月中旬には北京において北京国際旅行博覧会(BITE2017)に中国に駐在員事務所を置く中部圏自治体が連携してブースを構え、皆で協力して昇龍道をPRしました。金土日の3日間で行われた同イベントには、旅行会社の関係者3万人を含む16万人にも及ぶ来場者があり、一般の方も来場する土曜日は特に盛況で、各国のブースが出展されている中、日本館は通路を埋め尽くすほどの人で溢れかえっており、日本への関心の高さを感じさせられました。

 ただし、実際に昇龍道ブースに訪れた人たちからは、ブース対応を実施したスタッフの感触としても、美食や海鮮、温泉というキーワードには高い関心が寄せられたものの、北京の一般の方々には、石川県という言葉を知っていても、どこにあり、そこに何があるのかということまでは知らなかったようでした。

 今回のセミナーや観光博での反応を通じて、生まれも育ちも石川県の私には、本県は美食、温泉、伝統文化と何でも揃っていて大変魅力的な土地だと思うのですが、確かに美食や温泉は、それぞれ特色は違えども日本全国どこにでもあるため、本県を旅の目的地とするためには、石川県でないと味わえない強みというものをもっともっと強く打ち出していかなければならないと、その必要性を強く感じました。

 今後も7月末に広東省広州市で行われるJNTO香港による訪日観光セミナーにも講師としてお声掛けいただいておりますので、それらの機会を利用して、この広大な中国において、少しでも石川県の知名度向上、来客者の増加に寄与出来るよう微力ながら努めて参りたいと思います。

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         <厦門JNTOセミナーでのプレゼンの様子>            <北京BITE2017昇龍道ブースでのPRの様子>

 


日中経済協会上海事務所石川県経済交流室
石川県駐在員  中 亮介
〒200336  上海市延安西路2201号  上海国際貿易中心1601室
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