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更新日:2010年8月19日

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Q&Aクマとどうつきあうか? 

  平成16年秋及び平成18年秋のツキノワグマ(以下「クマ」という。)の大量出没の際には、多くの方々から様々なご心配やご意見をいただき、ありがとうございました。その後にも、様々なご意見やご提言をいただきありがとうございます。

  このQ&Aでは、その後の状況をお知らせすることを含め、皆様からのご質問やご意見などにお答えさせていただきます。

  今後とも、皆様とともに考え、行動していきたいと思っています。どうか、これからも、皆様のご理解とご協力をいただきますよう、お願いいたします。

Q1. 平成21年の出没状況は?

A1.マの目撃情報は、12月31日時点で58件(前年同期128件)となっています。→平成21出没情報

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Q2. 平成21年の木の実のなりは?クマの出没は大丈夫ですか?

A2.では平成17年から、ブナ、ミズナラ、コナラの結実状況に基づくエサ資源調査により、クマの出没を予測する体制をとっています。ブナは3年から5年に1度、豊作になると言われています。平成17年は大豊作でしたが、平成18年は全く実がならず、平成19年は少し実がつきました。 平成16年の大量出没は、これら3種の木の実が凶作の他に、他の木の実が不作であったこともあり、台風などの影響も指摘されました。

年は8月に実施した着果状況調査によると、ブナ、ミズナラは豊作、コナラは並作という結果でした。クマのエサ資源はある程度豊富にあるものと思われ、今年のクマの大量出没の可能性は低いものと考えられます。

着果状況調査とクマの出没

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Q3. 出没予測とその結果はどうだったのですか?

A3.成21年のエサ資源調査の結果、ブナ、ミズナラは豊作、コナラは並作という結果であったことから、今年は大量出没の可能性は低いという予測を出しました。平成21年12月末までの出没件数は58件と、前年の128件の半数以下となり、概ね予測通りの結果となりました。。

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Q4. 私たちがクマの被害に遭わないために、一番気をつけなければいけないことは、どのようなことですか?

A4. では、「クマによる人身被害を防ぐために」というパンフレットを作っています。
のホームページでもご覧いただけますので、ぜひお読みいただきたいと思います。
の3つの項目について、理解して対処することが大切です。
リーフレットへ(PDF:1,014KB)

1  クマを引き寄せない

成16年秋それに18年の秋には、クマが人里に出てきた場所がたくさんあります。里山の近くでクマが出てきた集落には、何か、クマを呼び寄せるようなことがなかったでしょうか、ぜひ、地域のみなさんで、話し合ってみてください。収穫しない農作物の捨て場があったり、カキの実がたくさん残っていたり、クマが潜みやすいヤブが広がっていたのかもしれません。もし、心当たりのことがあったら、これからは、クマを引き寄せることがないように、地域のみんなで協力して、カキもぎやヤブ刈りなどを進めれば、クマとのトラブルを抑えることにつながります。

2  クマと出会わない

マは本来、臆病でおとなしい動物です。音の出るものなどで、クマとの出合を避けるように気をつけることが大切です。

3  出会ってしまったら

ち着いて行動することが大切です。すみやかに、静かに立ち去りましょう。子グマを見かけたら、母グマが近くにいます。危険ですので、速やかに立ち去りましょう。

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Q5. クマを見かけたら、どこに知らせればよいのですか?

A5.家周辺などでクマを見かけたときは、直ちに最寄りの各市町へご連絡ください。
知らせいただきたい情報は、「場所」、「時間」、「大きさ」、「頭数」、「何をしていたか」などです。
報は、一つの場所にきっちり集めて、混乱しないようにすることが大切です。マの出没に際して、中心となって対応する各市町が、情報をきちんと整理・確認し、適切に対応していくことにしています。  

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Q6. クマの出没を予測することはできないのですか?

A6.量出没が起こった原因についてはQ3でもお答えしていますが、多くの要因が重なり合った結果と考えられています。

かし、秋のドングリ類の不作が大きな影響を与える可能性が高いため、県では、平成17年から、次のようなエサ資源調査を実施して、大量出没の可能性について予測しています。

クマのエサ資源調査

目的

クマのエサ資源として重要と思われるブナ科樹種(ブナ・ミズナラ・コナラ)の種子の豊凶をクマの出没時期の前に予測し、里山地域等におけるクマ被害の予防に役立てる。

調査箇所

金沢市以南の約30箇所の樹林

調査の流れ

  • 5~6月:雄花の落下調査で、充実種子数を推定
  • 8~9月:種子の着果状況で、豊凶を予測
  • 11~12月:充実種子の落下調査で、予測の検証と推定方法等の調整
    (※これらに、気温・降水量・天気などの気象状況を加味して推定)

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Q7. ナラ枯がひどいですが大丈夫ですか?

A7.ラ枯れ被害は平成9年に加賀市で初めて確認されてから、平成19年までに県内全域に拡大し、被害面積は累計で約1,176ヘクタールと推定されています。全国では日本海側を中心に22府県で被害の報告があります。ナラ枯れは、カシノナガキクイムシが木の幹に穿入し、病原菌を感染させることにより発生します。

害木はブナを除くブナ科樹種(ドングリの木)で確認され、この中でもミズナラの枯死率が最も高いことが知られています。ミズナラの枯死率は低地林では50%程度で、病原菌に感染して生き残った木は抵抗性が増し、再び枯れにくくなります。

た、病原菌を運ぶカシノナガキクイムシは低温に弱いため、高標高地では越冬生存率が低いことが解ってきました。このため、高標高地のミズナラでは被害の拡大が抑制されます。

の被害は一過性の特徴があるため、被害発生が早かった加賀地域での被害はかなり減少しました。県内での被害は北上する傾向がみられ、平成19年には輪島市や珠洲市でも被害が確認されました。そのため、今後数年間は、奥能登地域を中心に被害が継続し、後に沈静化するものと思われます。

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Q8. 平成19年、20年のクマの出没状況は?

A8.成19年のクマの出没は110件で、人身被害は1件1名でした。平成20年は前年より18件多い128件の出没が確認されましたが、人身被害は0件でした。

クマの出没状況

年別人身被害件数

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Q9. なぜ、平成16年秋には、たくさんのクマが人里に出たのですか?

A9.成16年はクマの主な餌であるブナやミズナラの木の実が全く実らず、木の実が極端な不作になりました。台風の影響があるという意見もあります。

マは、冬眠に備えて、ドングリ類などを大量に食べます。この時期のエサ不足が原因で、クマは餌を求めて行動範囲を広げ、カキやクリなどの実がみのる人里へ出たと考えられています。

常の年は、クマの捕獲は7月頃がピークで、その後は捕獲が減っていく傾向があります。しかし、大量出没した平成16年度は9月から急激に増え、11月まで出没が継続しました。

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Q10. 平成18年秋にも、たくさんのクマが人里に出たのは、なぜですか?

A10.成18年もクマの主な餌であるブナやミズナラの木の実がならず、山の奥では木の実は不作になりました。

のため、奥山ではエサ不足となり、クマはコナラの実る餌の比較的豊富な里山や、カキやクリなどの実のある人里へ出たと考えられています。

成18年は、クマの出没は9月中旬から急激に多くなり、10月がピークで、その後は出没が減っていきました。里で捕獲したクマの行動追跡から、11月上旬から山に戻っていくクマが確認されています。また、ヘアートラップ調査の結果でも、9月から10月にかけて里山での密度が急上昇していることがわかりました。

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Q11. 石川県内のクマは、増えているのですか?

A11.成7~9年度の調査においては、石川県に生息するクマは500~600頭と推定されました。白山自然保護センターが調査を開始した昭和55年頃から、この頃までの約20年間は、比較的クマの生息数は安定していたものとみられています。

マによるスギの皮剥被害が目立ちだした、平成14~15年度の調査においては、約700頭が石川県に生息すると推定されました。

年、クマの生息数は増加傾向にあるとみられます。

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Q12. クマの住むところは、拡がっているのですか?

A12.年、里山で生息が拡がっています。

和40年頃まで、クマの主な生息地は、山奥の大きな木が生い茂る深い森で、人里近くではクマに出会うことはほとんどありませんでした。

の頃までは人里とクマの住む奥山の間には里山があり、里山では、人が毎日の生活や製炭、産業で使う薪をとるために頻繁に伐られ、若く細い木ばかりの林しかありませんでした。そのため里山では、小型のノウサギ、タヌキ、キツネなどが住むには適していますが、大きなクマは住めなかったのです。

かし、40年位前からガスや石油を燃料に使うようになり、里山は放置され、木々は大木となり、多くの実をつけるようになり、奥山と似た状態になってしまいました。そのため、クマは、人の入らない里山の林にも住み始め、子供を産み、育てるようになりました。人とクマを隔てる役割をしていた里山がクマの住みかになり、人とクマが隣り合わせで住むようになっています。

た、平成16年以降、津幡町以北で、平成19年以降、宝達志水町以北での出没情報が増加傾向にあり、十分注意していく必要があります。

分布図

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Q13. 平成16年に、クマがたくさん捕獲されましたが、絶滅してしまわないのですか?

A13.成14―15年の生息推定数は約700頭でした。単純にこれらの推定値から平成16年の捕獲数181頭を差し引いても、500頭以上のクマが石川県に生息すると考えられ、絶滅の危険性はありません。

川県では平成17~19年の3年間で新たに生息推定調査を行っていますが、平成17年春の調査の暫定値も、500頭を遙かに超える生息推定がなされており、絶滅の危険性はないとみています。

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Q14. 地域的に個体数が減少したり、絶滅したりしている原因は何ですか?

A14.般に、クマの生息に大きな影響を与えるのは、クマの住む森の破壊や縮小、分断化が進むことです。これらの生息地破壊に加えて捕獲が行われると、生息数の減少が進み、絶滅の原因になります。九州や四国、紀伊半島では、クマが絶滅あるいは絶滅に近い状態になりました。これらの地域では温暖な気候に恵まれ、日本で有数の林業地帯になっています。林業等の山林開発が古くから進み、クマの住処となる広葉樹林が伐採され、スギやヒノキなどの植林が進み、クマの生息に適した森林が縮小し、分断化が進み、破壊されました。さらに林業の害獣として捕獲が進み、クマの生息数が減少し、地域的に絶滅したところもあります。

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Q15. 白山では絶滅の心配はありませんか?

A15.川県では白山を中心にクマの住める広葉樹の森が広い範囲で広がっています。白山は雪の量が多く、林業を営むには困難の多い地域です。また、以前は山間部で出作りや焼き畑などの農耕地がありましたが、昭和40年代を境に過疎が進行し、これらの地域は現在では森林に戻っています。そのため、クマの住む森が破壊されたり、縮小している訳では無く、むしろ生息地は拡がっています。クマの生息地も福井、岐阜、富山と連続した広い地域を控えています。これらの地域を加えた白山全体の生息数は1000頭を遙かに超えており、白山はクマが持続的に安定して生息できる地域といえるでしょう。

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Q16. クマが杉の皮をはぐのはどうしてですか?

A16.マは、5月~7月にスギの皮を剥ぎます。形成層(甘皮)の部分を前歯ではいで、糖分を含んだ樹液を薄皮と共に食べます。植林地内でも、最も成長の良い立派な木が選ばれます。幹にはクマの前歯の跡が残ります。樹液は、スポーツドリンクを少し薄めたぐらいの甘みがあります。クマに皮を剥がれた部分からはカビや腐朽菌がはいり、変色したり、腐ったりして木材価値が激減するので、林業家からクマは大変嫌われ、恐れられています。

森林被害面積

 

クマに皮を剥がれた部分

クマの被害の木

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Q17. クマは守らなければいけない動物ですか?

A17.川県では古くからクマを、「白山熊」と呼び、めったに姿を見ることのない白山の豊かな森の象徴として、一種畏敬の念を持って接していました。

州ではクマが絶滅しました。また、四国や中国地方では極端に少なくなっている地域もあり、これらの地方では、狩猟が禁止されています。一方、東北や北陸地方など日本海側の多雪地域では、大規模な拡大造林などの森林開発が進まなかったこともあり、伝統的なクマ猟が行われながらも、その生息は安定的に推移してきました。

在も、石川県には白山を中心にクマが安心して住める豊かな森林が拡がっています。今後、人とのトラブルを抑制しながら、クマが健全に生息するよう、人とクマの適切な住み分けを実現していくため、県民一人一人が力や知恵を出し合っていくことが必要と考えています。クマを守ることはクマの住む森や自然を守ることです。さらに、私たちが受け継いできた石川の豊かな自然を守り育てて、さらに次世代に引き継いでいくことが大切だと考えています。

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Q18. クマが、おなかをへらしているなら、リンゴやカキ、ドングリなどの餌をあげればいいのに・・・。木の実のなる木を山に植えてあげればいいのに・・・。

A18.ンゴやカキなどの人里にある食べ物をクマに与えることは、餌付けになります。その味を覚えたクマは、人里に好んで暮らすようになり、クマと人が出会う機会がますます増え、危険が増大します。

た、森林には、クマのほかにも多くの野生鳥獣が生息しています。ドングリをまくことは、クマだけでなく、他の多くの鳥獣を不用意に引き寄せることになり、生態系を混乱させるおそれがあります。

た、奥山に、ブナの苗を植栽するなど、森を増やす努力もしています。

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Q19. クマが暮らす白山の森はどんなところですか?

A19.山地域を中心とした石川県南部の森林は、スギの植林地の割合は少なく、ブナ林やミズナラ林など、豊かな広葉樹の森が広い範囲に拡がっています。広い範囲が白山国立公園や白山鳥獣保護区などに指定され、開発や伐採などから適切な保全が図られています。また、白山の森は様々な動植物種によって構成される安定した森林生態系を維持しています。クマにとっては、餌となるいろいろな動植物、安心して冬ごもりが出来る穴のある大きな木や天然の岩穴を確保されています。

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Q20. 私たち県民がクマのためにできることはありませんか?

A20.ではクマの生息地を確保するため、ブナの苗を植栽するなど、森を増やす努力もしています。いしかわ自然学校のプログラムの中でも、ボランティアの協力による植えられたブナの手入れをおこなっています。県民の皆様の協力をお願いします。

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Q21. クマを見つけたら、すぐに捕らえるのですか?

A21.の生命、身体の安全を第一に考えています。クマが、人里に現れ、人がクマに襲われる危険のある緊急の場合には、市町長は警察署長と県農林総合事務所長に連絡のうえ、捕らえることができます。

い払いや、誘因物の除去で対応することが適当と判断される場合には、すみやかに対処することも重要です。

た、スギの木の皮はぎなどの農林業への被害がある場合には、許可を受けて捕獲することができる仕組みがあります。この場合も、クマハギ防止ネット巻などの被害防止対策をとる努力も重要です。

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Q22. 殺さずに、放獣はできないのですか?

A22.獣は、クマの保護増殖を目的に行われてきました。アメリカのイエローストーン国立公園では希少なハイイログマを保護するために1980年代から実施されています。クマを保護するため、放獣など処分方法がクマの性別、年齢、親子などの基準がきめ細かく設定されています。

本では、生息数が少なくクマの絶滅が心配されている西日本各地で実施されるようになりました。これらの地域では、狩猟は禁止され、原則、集落近くに来たクマは捕獲されても、出来るだけ放獣し、クマが減らないようにしてきました。

成16年には、北陸を中心に全国各地でクマが出没し、各地で人身被害が発生しました。石川県でも人身被害の防止を目的に捕獲を実施しました。しかし、連日の捕獲がつづき、これまでにない大量の捕獲数が予想されたため、急激な個体数の減少が心配されました。そのため、何頭かでも放獣できないかと考えましたが、あのような大量出没の中では、地域の方々から放獣の理解を得ることは非常に難しく、放されたクマは3頭に留まりました。捕獲数は166頭となりましたが、絶滅の危機に瀕するような個体数の減少にはなりませんでした。

た平成16年には、西日本の本来放獣を原則としている地域でも、地域住民から同意が得られず、放獣を断念した地域が多かったようです。

川県を含め東日本では、クマが広い範囲で安定して生息しています。古くからクマの狩猟をしてきました。そのことが、クマの個体数を安定的に調節することにもつながっていました。

れまで石川県では、クマによる杉の皮はぎ被害の発生する里山でクマを捕獲し、植林地や里山をいやがるように、クマに唐辛子スプレーを吹き付けて奥山に放し、そのクマがどのように行動するかを調べる試験放獣を行ってきました。今後も、このような試験を続け、放獣の効果を調査していくことが重要だと考えています。

らに、今後、クマの生息数や分布調査を行うとともに、人とのトラブルを抑制するよう、人とクマの適正な住み分けを目標に、関係県、各市町等と協力して、適切な捕獲管理と、良好な生息地の保全、被害防止対策などの総合的な対策を講じていくこととしています。

↓平成16年度の全国の人身事故件数及びツキノワグマ捕獲数

全国の人身事故件数及びツキノワグマ捕獲数

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Q23. 石川県では、クマ問題に、どのような対策をとっているのですか?

A23.来に渡って人とクマが共生していけるよう、人とのトラブルを抑制することと、奥山でクマが健全に生き続けていくことの両立を目指しています。各市町や県民の方々と協力して、次のような対策を総合的に進め、この難しい課題に取り組んでいきたいと考えています。何とぞ、ご理解とご協力をお願いいたします。

(1)出没に備える体制の充実

  • 人身被害の防止を最優先に、適切な回避と捕獲の推進
  • 出没情報の収集と発信
  • エサ資源調査の実施と出没予測、早期の警戒体制の確立
  • 出没対応マニュアルの整備
  • 各市町や捕獲隊の研修会  等

(2)人とクマの住み分け方策の確立

  • 分布と個体数、生態等の正確な把握
  • 適切な生息地の維持(生息環境管理)
  • 適正な個体数の維持(個体数管理)
  • クマはぎ被害等の防止(被害管理)  等

人とクマとの共生のイメージ図

(3)県民と共に考え行動する

  • シンポジウムの開催
  • クマはぎ防止ネット巻やカキもぎなどの県民参加ボランティア活動の推進
  • クマを呼び寄せない地域活動等の推進支援  等

では、クマによる人身被害の防止対策の一つとして、第2期石川県ツキノワグマ保護管理計画に基づき、今後、生息していく上で十分な頭数のクマを保護する一方、被害が発生した場合の捕獲を含めた個体数の管理をしています。

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Q24. クマ対策は、広域的に考える必要があるのではないですか?

A24.マには県境はありません。そのため、クマが連続して生息する地域や遺伝的形質が等しい地域をひとまとめにして保護と管理をしていく必要があります。石川県を含むクマの生息域は、「白山・奥美濃保護管理ユニット」と呼ばれ、富山、石川、福井、岐阜、滋賀の4県が関係県となります。各県が共同して実態を調査し、保護管理ユニット全体の計画の目標や保全対策を講じていく必要があります。

域的な観点で、関係県がよく連携して、調査検討し、対策を講じていくため、国・関係県の協議会で、よく相談しながら、対応していくことにしています。

ツキノワグマの分布

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Q25. クマと人が平和に暮らしていくため私たちにどのようなことができますか?

A25.マと人が同じ場所で住むことはできません。それは、クマにとって好ましい環境と人の好ましい環境が異なるからです。できれば、クマの住みかと人里の間に距離があった方がお互いに安心して住むことができます。

在の里山は放置され、手入れされなくなったため、クマにとって好ましい林が人の住む地域のすぐそばに出来てしまいました。そのため、人里とクマのすみかが隣り合わせになり、集落周辺ばかりでなく、集落の中までクマが入り込み人身事故や、山の木の実が不足すると大量出没が頻繁に発生する原因にもなっています。

とクマが住み分けるには、集落の周りの放置されている里山を手入れし、クマが住まない地域を人の住む地域の外縁に築くことです。集落の周りにクマの空白地域を作ることによって、木の実の凶作が発生しても、多くのクマが人の住んでいるところまで出没しないように出来るのではないでしょうか。

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お問い合わせ

所属課:生活環境部自然環境課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1476

ファクス番号:076-225-1479

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