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大量出没年には出没件数が急増する9月について比較してみると、9月末日時点での出没件数は本年9月は8件で、昨年9月の82件を大幅に下回っている。
8月から9月上旬にかけて実施した着果状況調査による平成19年度の種子の生産量は、ブナ、ミズナラ及びコナラとも凶作~並作と見込まれる。
豊作1、並作10、凶作4、大凶作2
豊作4、並作2、凶作9、大凶作1
豊作1、並作5、凶作10
昨年(ブナ:凶作、ミズナラ:凶~並作、コナラ:並~豊作)と比べて、高標高地のブナの豊凶状況はやや良好と予想される。
樹種(標高) |
ブナ(高) | ミズナラ(中) | コナラ(低) |
---|---|---|---|
平成19年度 | 凶~並↑ | 凶~並→ | 凶~並↓ |
平成18年度 | 凶 | 凶~並 | 並~豊 |
9月末までのクマの出没状況とエサ資源調査(豊凶事前予測)の結果を併せて検討した結果、現時点では、平成16年及び平成18年に発生したような大量出没が生じる可能性は少ないと推測される。
しかしながら、里山に住み着いているクマもいることから、山間や山沿いの集落では、カキの実等のクマを誘引する果実類の適期つみ取りや集落周辺のヤブ刈りなど、クマを寄せつけない、クマに出会わないよう十分注意する必要がある。
ブナ、ミズナラ、コナラ
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