水害対策の推進

　近年、集中豪雨による被害が全国的にも拡大傾向にある中、本県でも大きな被害が心配されています。

　このような浸水被害を防止するため、中能登土木総合事務所では、管内の御祓川・鷹合川（七尾市）、熊木川（七尾市）、米町川（志賀町）において、河川の拡幅や掘削、堤防整備などの抜本的な河川改修を行っています。

　また、河川改修と並行して、即効性のある河川の堆積土砂の除去にも力を入れています。

1.御祓川（鷹合川）

　御祓川では、昭和３３年７月の氾濫を契機として河川改修に着手しました。七尾市街地部の現川を拡幅すると多くの家屋移転を伴うため、桜川放水路を新たに開削（昭和４９年完成）し、現在は分派点から上流の河川の拡幅や掘削、堤防整備などの抜本的な河川改修を進めています。

　また、支川の鷹合川では、近年も平成２０年８月、平成２１年７月、平成２５年６月、平成３０年８月と度重なる浸水被害が発生しており、本川と併せて抜本的な河川改修を進めています。

 

 

 

　図　－　位置図

 

　　　　　

▲七尾市国分町（H30.8.31）　　　　　　　　　▲七尾市細口町（H25.6.19）

写真　－　浸水被害状況

 

　　　　　

▲改修前　　　　　　　　　　　　　　　　　　　▲改修後

写真　－　河川の改修状況（細口大橋より上流を望む）

 

2.熊木川

　熊木川では、昭和４４年７月の氾濫を契機として河川改修に着手しました。近年も平成１４年７月、平成２１年７月、平成２３年７月、平成３０年８月と度重なる浸水被害が発生しており、河川の拡幅や掘削、堤防整備などの抜本的な河川改修を進めています。

 

 

 

図　－　位置図

 

　　　　　

▲七尾市中島町上町（H14.7.10）　　　　　　　▲七尾市中島町浜田（H23.7.4）

写真　－　浸水被害状況

 

　　　　　

▲改修前　　　　　　　　　　　　　　　　　　▲改修後

写真　－　河川の改修状況（中島橋より下流を望む）

 

3.米町川

  　米町川では、昭和３６年６月の氾濫を契機として河川改修に着手し、昭和６３年に、河口から上流１，４００ｍの一連区間について改修が完了しました。しかしながら、その上流部においては、近年も平成１４年７月、平成１７年７月、平成３０年８月と度重なる浸水被害が発生しており、引き続き河川の拡幅や掘削、堤防整備などの抜本的な河川改修を進めています。

 

 

 

 

図　－　位置図

 

　　　　　

▲志賀町北吉田（H14.7.10）　　　　　　　　　▲志賀町梨谷小山（H30.8.31）

写真　－　浸水被害状況

 

　　　　　

▲改修前　　　　　　　　　　　　　　　　　　▲改修後

写真　－　河川の改修状況（吉田大橋より下流を望む）