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更新日:2010年9月13日

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木造阿弥陀三尊像・木造高田寺釈迦・薬師・阿弥陀如来坐像

木造阿弥陀三尊像 (3躯)

平安時代後期
曹源寺  珠洲市長橋町
本尊像高  117センチ  脇侍像高  158センチ

 

木造阿弥陀三尊像

県指定文化財  昭和45年11月25日指定


登の外浦に面し、日本海の潮風が吹きつける丘の上に、曹源寺はひっそりと建っている。ここに客仏として、阿弥陀如来の坐像と、その両脇に観音・勢至の両菩薩が安置されている。「日野の阿弥陀仏」と称され、若山庄の領家日野氏の末裔の持仏であったと伝承されているが、近代に入って曹源寺へ移された。構造は寄木造、彫眼、漆塗。後補の台座の上に、本尊は結跏趺坐し、定印を組む。その顔は童顔で、円満具足の相をそなえ、平安時代後期の風潮を反映させている。過去幾多の兵乱や災害をくぐり抜けて、このような無傷で、阿弥陀三尊像が残ったのは、石川県内では、きわめて珍しい。湿度が高いこともあり、朽損の甚だしい県内にあって、能登半島の先端地区に、古代の木像彫刻が、完全といってよい状態で残っている例が見られることは、特筆すべきであろう。
昭和60年「石川の文化財」より

 

木造高田寺釈迦・薬師・阿弥陀如来坐像(3躯)

平安時代後期  
高田寺  輪島市町野町南時国16-106
釈迦如来像  像高  138センチ
薬師如来像  像高  143.5センチ
阿弥陀如来像  像高  139センチ

 

釈迦如来像  像高薬師如来像  像高阿弥陀如来像  像高

県指定文化財  昭和58年1月25日指定


田寺は、平時忠の末裔と伝えられる上・下両時国家の菩提寺である。本尊毘沙門天、左の仏間に釈迦・阿弥陀・薬師如来の三仏が安置されてある。毘沙門天は、四天王の一つで、北方の天主として、古来、北方鎮護・仏法護持の守護神として信仰されている。「仏説毘沙門天王経」に、毘沙門天王は、過去仏・現在仏・未来仏に「我今帰依」とあり、ここに安置されてある三仏も、これに基づく信仰の所産であろう。薬師・釈迦如来像の台座には、それぞれ木製修理札が挿入され、時国又七郎が延宝8年(1680)に父母の菩堤のために修理したことが知られる。阿弥陀如来像も同様と思われるが、延宝の修理札を欠き、嘉永6年(1853)の修理札を有する。3体とも、表面の彩色が剥落しているため寄木や木割が明暸に観察できる。用いられている尺度や寄木法、さらには衣紋などに、それぞれ若干の差違があるが、いずれも平安時代後期の穏やかな作風をもつ。
昭和60年「石川の文化財」より

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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