• ホーム
  • くらし・教育・環境
  • 医療・福祉・子育て
  • 観光・交流・文化
  • しごと・産業
  • 社会基盤・地域振興
  • 県政情報・統計

ホーム > 観光・交流・文化 > 文化・芸術 > 文化財 > 石川の文化財 > 書跡・典籍(国指定) > 太政官符  宝亀三年五月廿日大伴家持自署・太政官符 宝亀三年正月十三日大伴家持自署

ここから本文です。

更新日:2010年9月14日

太政官符  宝亀三年五月廿日大伴家持自署・太政官符 宝亀三年正月十三日大伴家持自署

 太政官符  宝亀三年五月廿日大伴家持自署(1巻)

  宝亀3年(772)
  個人蔵  能美市
  (石川県立美術館保管  金沢市出羽町2-1)
  縦  29.5センチ  横  53.7センチ

宝亀三年五月廿日大伴家持自署
重要文化財  昭和34年6月27日指定

「太政官符」は略して「官符」ともいい、律令官制の最高機関である太政官から諸官庁に下した公文書。このうち、律令を修正・補足する効力を有するものは「格」とも呼ばれた。現在する奈良時代の「官符」の正文3点は、いずれも神祇官の次官(大副)を世襲した卜部(吉田)家に伝来したものである。この「官符」も別紙の跋文によって、もと宛先の神祇官に保存されていたものが、卜部家に伝わり、応永2年(1395)に吉田兼敦が修補したことが知られる。
内容は、宝亀3年(772)5月20日付で神祇官に対し、右大臣大中臣清麻呂の宣を受けて、今後、大和国の広瀬神社を月次幣帛に預かる例に加えることを指示したもので、当時の正史である『続日本紀』の遺漏を補う重要な史料である。また、「官符」発行の責任者として、太政官の事務局にあたる弁官局の次官の左中弁大伴家持(?~785)が、下僚の左少史とともに署名しているが、現在する家持の筆跡は、この官符と他に1例のみに見え、極めて希少な価値を有する。
昭和60年「石川県の文化財」より

 

太政官符 宝亀三年正月十三日大伴家持自署(1幅)

  宝亀3年(772)
  個人蔵  白山市
  縦  29.5センチ  横  43.5センチ

 宝亀三年正月十三日大伴家持自署

重要文化財  昭和34年6月27日指定

符とは、上級官庁が下級官庁に下す文書の書式で、律令官制の最高機関である太政官から管轄の官衙に出す公文書を「太政官符」、あるいは略して「官符」という。この「官符」は、現在する奈良時代の「官符」の正文3点の中の一つであり、他の2点と同様、京都の吉田神社の神官卜部(吉田)家に伝来したものである。
内容は、山背国久世郡の雙栗神と、同国乙訓郡の乙訓神の祟りを解く必要から、それぞれ神田と神部・幣帛を寄せることを神祇官が上申(解)したのに対し、宝亀3年(772)1月13日付で、光仁天皇の勅によって承認するからすぐに実施するように指示したもので、当時の正史である『続日本紀』に記載のない内容であり、その遺漏を補うべき史料である。また、この官符は、前記のものと並んで、左中弁大伴家持が自署を加えている2例の一つとして貴重な文書である。
なお、紙面右上隅の「六」「少」、第1行下の「不少」は、いずれも本文とは関係なく、後人によって書き加えられたものである。
昭和60年「石川県の文化財」より

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

Email:bunkazai@pref.ishikawa.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?