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更新日:2010年9月21日

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菅原神社の大スギ・西慶寺のヤマモミジ

菅原神社の大スギ

加賀市山中温泉栢野ト49番地

菅原神社の大スギ
県指定天然記念物  平成17年8月16日指定

スギは、日本固有の一属一種の常緑針葉樹であり、本州全域及び四国・九州・屋久島に分布する。古来から、建築材、家具などとして様々な利用が行われ、人々の生活に最も密接に関わる樹木といわれている。また、本県には、「桑島杉」、「日用杉」、「河合谷杉」といった多くの造林品種が知られるが、天然のスギは激減している。
加賀市山中温泉栢野地内にある菅原神社の参道脇には、国指定天然記念物「栢野の大スギ」(昭和3年11月30日指定)と、今回指定する3本の大スギが並立する。これらの大スギは、「栢野の大スギ」の北側約10mに立つ1本が樹高約40m、幹周8.03m、「栢野の大スギ」と参道をはさんで東側約5mに立つ1本が樹高約40m、幹周6.80m、また、「栢野の大スギ」と参道をはさんで北東側約10mに立つ1本が樹高約35m、幹周3.20mである。
今回指定する大スギのうち2本については、「栢野の大スギ」と、ほぼ同じ年代を経たものと考えられている。
また、「栢野の大スギ」を含めた4本の巨樹は、神域としてきたため残されたものであり、至近距離で林立する例は、県内では希少であり、偉観をなす景観は、特に優れている。
菅原神社の大スギは、これらのことから、学術的にも貴重であり、文化財的価値は高いため、天然記念物に指定し、その保護を図ることが必要である。 

 西慶寺のヤマモミジ

輪島市門前町谷口ロ12の13番地

西慶寺のヤマモミジ
県指定天然記念物  平成17年8月16日指定

ヤマモミジは、カエデ科カエデ属の落葉高木であり、種内変異に富む。主に日本海側の福井県から青森県の山地に分布する。秋の紅葉の美しさから、古くより紅葉狩りの対象となる他、庭木・盆栽として植えられるなど、人々に広く愛される樹木の一つである。
輪島市門前町谷口地内の西慶寺境内に立つ「西慶寺のヤマモミジ」は、樹高約20m、幹は地上0.5mで二枝に分かれ、幹周は地上1.3mで西側の幹が2.3m、東側の幹が3.44mである。また、東側の幹は、地上1.75mで二枝に分かれ、幹周はそれぞれ2.75m、1.75mである。
樹冠の幅は、約25mにわたり、扇形に四方へ広がり、さらに下方の道路に向かい大きくのびることなど、樹形に優れており、一木で庭をなす感を受ける巨樹である。また、ヤマモミジ特有の小さい葉を密につけ、紅葉はすばらしい。樹齢については約500年と推定される。
このヤマモミジは、景観にも優れた、県内で最大級のヤマモミジであり、他に類例をみないことから、文化財的価値は高いため、天然記念物に指定し、その保護を図ることが必要である

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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