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更新日:2011年1月13日

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気多神社本殿・若宮神社

気多神社本殿    附棟札2枚  (1棟)
摂社白山神社本殿    (1棟)

  天明7年(1787)  清水次左衛門・清水多四郎造
  気多大社  羽咋市寺家町

 

気多神社本殿・摂社白山神社本殿

重要文化財  昭和57年6月11日指定

気多神社本殿は、桁行3間、梁行4間の両流造りで、正面に1間の向拝を付け、4周に高欄付きの縁を巡らしている。両流造りは、この本殿や、厳島神社にしか見られず、類例が乏しい。平面にもきわめて重要な特色があり、外陣・中陣・内陣の3室に分け、内陣は奥の2間とし、その前方1間を囲って神座とし、後方の1間を御納戸と称する特異な形態をとって、神仏習合の影響を濃厚に伝えている。建立年代は、棟札によって天明7年(1787)であることが知られ、大工は清水次左衛門峯充である。細部の様式は古風であり、かえる股なども天明期とは思われものである。妻には彫刻を多用しているが、装飾過多には陥ってない。
摂社白山神社本殿は、気多神社本殿と同年の棟札があり、同時に同じ大工によって造られている。3間社流造り、檜皮葺で、本社本殿の右側に並んで建っているが、内陣の形式は本殿に準じており、本殿に合わせて規模意匠を整えていることがわかる。
昭和60年「石川県の文化財」より  

 

気多神社摂社若宮神社本殿 (1棟)

  永禄12年(1569)
  気多大社  羽咋市寺家町

 

摂社若宮神社本殿

重要文化財  昭和25年8月29日指定

 

気多神社の拝殿の奥には、中央の大型の本殿に並んで、その左脇に摂社若宮神社本殿、右脇に白山神社本殿があり、3棟の本殿が立ち並んでいる。若宮神社本殿は、事代主命を祀り、永禄12年(1569)に能登守護畠山義綱により再建されたもので、小屋束に墨書銘があり、石川県下で数少ない戦国時代の建築の1つである。 1間社流造り、檜皮葺で、全体に繊細な感じのする建築であるが、かえる股や手挟みの彫刻にはこの時代独特の若葉が見られ、妻の大瓶束の雲形模様がすぐれている。向拝の木鼻や頭貫木鼻もすぐれている。向拝は、大面取り角柱に連三斗、手挟で身舎は円柱に連三斗で桁を受けている。軒先は二軒繁たるきで、向拝だけを一軒にしているのは簡潔である。4周に高欄付の切目縁をめぐらし、亀腹(土壇の周囲を土台下から地盤面まで丸く仕上げたもの)の上に立つ。縁束は柱の間隔で立ち、中間を省略しているのも向拝の軒先と同じ感覚であろう。大きな本殿の脇に小さく建っている姿は、いかにも室町的な感じである。
昭和60年「石川県の文化財」より

 

 

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所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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