学校長あいさつ

「看護師」の本来の使命は、病める人の療養の世話と診療の介助とされています。
  昭和44年開校以来三十数年、当校はまず臨床の場において力を発揮できる看護師育成に全力を投じてきています。そのため熱意ある豊富な教職員をそろえ、年々変わり行く医療と看護の知識と技術を徹底して教えます。これが看護師としての生涯の基盤になるからです。
  また、周辺の多数の施設の全面的な協力のもと、臨床実習、地域研修を通して看護の実際を目で見、肌で感じることで看護の知識と技術、そして地域での保健活動における役割を身につけます。それらを通して地域で苦しむ弱き人たちへの癒しの心を育み、感性を育てることを学びます。
  これらの修業は決して楽な道ではないでしょう。しかし、数年間の共同生活で生まれた友情の絆は何よりの財産となり、いつか自分の道を振り返るとき、最初は茨の道だったあたり一面に滾々（こんこん）と湧き出る泉の存在を確かに感じるに違いない、心からそう信じています。