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更新日:2014年2月5日

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知事の発言集 - 知事の窓 - 2014年冬季号

鉄道の旅は 思い出を深くする 

 

 春の訪れまで、もうしばらくの辛抱です。とはいえ、例年以上に心が浮き立つのは、やはり北陸新幹線開業まであと1年となったからでしょうか。新幹線で石川を訪れる多くの皆さんと、それを迎える県民の皆さんの笑顔や街のにぎわいが、今から聞こえてくるようです。

 今年は、東京−新大阪間に新幹線が走ってからちょうど50年になります。当時、私は京都大学の1年生で、所属するサークルの大学間交流で初めて新幹線に乗り、その速さに驚きました。友達と貧乏旅行で乗った夜行列車や鈍行列車も、忘れられない思い出です。

 社会人になって、初任地が長崎県でした。飛行機はまだ高根の花の時代。東京から新幹線で大阪まで行き、実家で1泊した後、寝台列車で長崎に向かいました。見知らぬ土地と仕事への不安や緊張でよく眠れませんでした。

 2年後、今度は別れを惜しみながら東京までの寝台列車に乗りました。夜の車窓を流れる家々の明かりを眺めていると、職場で知り合った上司や同
僚の顔が浮かび胸にジンときました。鉄道は単なる移動の手段ではないと思います。ある時は気持ちをワクワクさせ、ある時はセンチメンタルにもします。

 昨年12 月、北陸新幹線に使われる最上級車両・グランクラスの実物大模型が金沢駅で展示され、私も体験してきました。石川の伝統工芸が持つ美しさが散りばめられた車両は、これまでとは違う上質な和の空間に仕上がっていました。これに乗れば、北陸への旅に期待がきっと膨らむと実感しました。

 鉄道の旅にはそれぞれの良さがあります。そして、県民の皆さん一人ひとりのさりげない「おもてなし」が、さらに石川の旅の思い出を深くし、石川フ
ァンを広げます。心温まる場面が増え、外は寒くても、春の日だまりはつくれます。

  

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