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更新日:2014年11月8日

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知事の発言集 - 知事の窓 - 2014年秋季号

弁当忘れても“防災”忘れるな 

 

 

 冬場は、曇りの日が多く、雨や雪がよく降る石川県。外出の際、「弁当忘れても傘忘れるな」をふっと思い出す季節が近づいてきました。

 

 石川県の年間降水量は約2800ミリで、東京や京都のほぼ2倍。そんな数字を聞くと、「湿っぽくて嫌だな」とついつい思いがちですが、豊かな雨や雪解け水が「これって本当に水道水!」と県外客を驚かせる飲料水になり、石川自慢の農産物を育(はぐく)み、食品や菓子、日本酒づくりなどにも生かされています。また、漆器や金箔、友禅なども、湿潤な気候抜きにはこれほど発達しなかったでしょう。

 雨の多い地方の中でも、台風で毎年のように風水害や土砂崩れが起きる九州や四国などに比べ、石川県は安心して暮らせる土地です。しかし、近年、予測がなかなか難しいゲリラ豪雨が急増しているので油断は禁物。

 今から10年前、実家のある兵庫県西脇市が集中豪雨に見舞われ、濁流が市街地を飲み込みました。一人暮らしをする高齢の母に連絡を入れても電話は不通。翌日の昼になって無事と分かり、安心しましたが、流れ込んだ泥水は家の1階の高さの半分にまで達し、一晩中、「ごーっ」という不気味な音が闇
(やみ)に響いて、母は生きた心地がしなかったそうです。

 警戒を呼びかける広報車に気づいた母は、「土砂降りの雨の中を、自分の足で避難所まで歩くのは難しい」と家に残り、用心して2階に上がったと聞きました。避難の途中に流されて亡くなった高齢者もいただけに、とっさの判断が生死を分けたと言えるかもしれません。

 自然災害から身を守るには、普段から“自分の身は自分で守る”という意識を持つことが肝心です。前もって避難所や避難ルートを確認し、体力を過信せず冷静に行動すること。そして、家では懐中電灯やラジオ、ペットボトルなどの非常用品を用意しておきましょう。

 「弁当忘れても“防災”忘れるな」。暮らしと地域の安全・安心をより高めるための、石川の新しい合言葉にしてみませんか。    

 

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