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更新日:2010年4月5日

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知事の発言集 - 知事の窓 - 2009年夏季号

石川の農業をもっと元気に

67歳、70%、90%。皆さん、この数字が一体何だか分かりますか?  実は昨年、奥能登の全集落を対象に行った調査で浮き彫りとなった、「農業の担い手の平均年齢」、「10年以内に営農が困難になると考える農家」、「後継者のいない農家」の数字です。

予想を超える厳しい現実に、正直ショックを受けました。「食料は生きていく上でかけがえのないものであり、その担い手を今育てないと取り返しのつかないことになる」。こんな危機感をバネに今年度スタートしたのが、「いしかわ農業人材機構」です。

これからの農業で何よりも大切なことは、産業としての農業を担うプロの農家を育成すること。この思いを込めて機構では、江戸期の農業経営の指南書として有名な加賀藩の『耕稼春秋(こうかしゅんじゅう) 』から名前を取り、「いしかわ耕稼塾」を作りました。耕稼塾ではプロ農家の育成に加えて、消費者の皆さんに農業の大切さを知っていただくための農業体験コースも作り、一人でも多くの皆さんに農業の応援団になってほしいと考えています。

同時に、機構では農業以外の産業からの参入にも力を入れたいと思っています。既に、異業種のノウハウや発想で従来の農家の常識を覆すような斬新な栽培方法が生まれており、新しい血が入ることで農業を元気にする知恵や工夫がもっともっと出てくるからです。

石川の農業人材の育成に向けて新たな一歩を踏み出した今年4月。耕稼塾には、予想を上回る約40人の第1期生が入塾しました。わたしも開講式に出席し、彼らの意気込みを肌で感じました。

年齢も経歴も異なる塾生が独り立ちできるようしっかりフォローし、明日の石川の農業を支える担い手に大きく育てていきたいとの思いを新たにしています。

  

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所属課:知事室秘書課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1221

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