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更新日:2010年4月2日

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知事の発言集 - 知事の窓 - 2004年春季号

困った!ではすまない、突然の仕送りカット

親元を離れ大学生活を送っていたA君の元にある日、何の前ぶれもなく「悪いけど、今月から仕送りは大幅カットよ」との親からの電話。アパート代や電気代などの支払いが迫っており、「そんなむちゃな」と抗議したものの、「こっちも大変なのよ」とほとんど無視されました。

さあ大変です。A君は、アルバイトに精を出す一方、晩ご飯のおかずの品数や本代なども減らしましたが、知れたもの。仕方なく、なけなしの貯金を下ろしましたが、このままだと貯金もすぐに底をつきそうです。

この例え話、実はA君というのが石川県で、親は国。仕送りは地方交付税という国から地方への交付金で、これは皆さんからの県税収入を上回る額があります。貯金は万一に備えた県の基金にあたります。

政府は昨年、「三位一体の改革」で、国がコントロールする「国庫補助負担金」を減らす代わりに、「税収」を地方へ移し、「地方交付税」も見直して、地方が自主的にものごとを決定しやすいようにすると約束しました。しかし、この約束は破られ、地方交付税が大幅にカットされた結果、年明け早々、全国の県や市町村から「これでは予算が組めない」と悲鳴が上がったのです。

もちろん、県では国から金が来ないからといって、県民生活に直結するサービスを大幅に低下させる予算を組むわけにはいきません。そのために、組織のスリム化や無駄を極力省き、少額でもこれまでとほぼ同等の効果が上げられるよう知恵を絞り、工夫を凝らしたつもりです。

そして、今後、なぜ地方交付税が減らされたのかなどを細かくチェックして、国には必要な取り組みを強く求めていきます。と同時に、財政事情が年々、窮屈になる中で、予算について県民の皆さんが納得できるよう、説明責任もきちんと果たしていかなければ、と心に刻んでいます。

 

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