議案説明要旨（平成28年第2回県議会定例会） - 平成28年6月6日 - 「個性と魅力にあふれる文化と学術の地域づくり」について

◎ 主な施策の取り組み状況について

    6.「個性と魅力にあふれる文化と学術の地域づくり」について

第六は、「個性と魅力にあふれる文化と学術の地域づくり」についてであります。

本県の豊かな文化の継承・発展につきましては、「いしかわ文化振興条例」を拠り所に、さらなる文化の高みを目指すと同時に、その裾野の拡大を図るための各種の取り組みを進めているところであります。

全国最大となる百二十億円の「いしかわ県民文化振興基金」の公募助成事業につきましては、文化団体が年度当初から積極的に取り組みを進められるよう、三月に本年度分の採択を行ったところであり、これにより、文化の担い手である県民の皆様方の意欲ある取り組みをしっかりと後押ししてまいりたいと考えております。

また、文化財保存修復工房につきましては、四月の移転オープン以降、多くの県民や観光客の皆様方にお越しいただいているところであり、魅力あるイベントの開催などソフト面での充実も図りながら、全国から高い評価を受けている修復技術の県内外への発信に努めてまいります。

金沢城公園につきましては、城郭としての価値と魅力のさらなる向上に向け、第三期整備計画に基づき、鼠多門と鼠多門橋の復元整備に向けた埋蔵文化財調査や設計を進めているほか、来園者へのおもてなしの向上を図るため、菱櫓や五十間長屋、橋爪門のパノラマが一望できる新たな休憩所について、来年春の供用を目指し、今月中にも工事に着手することとしております。

新たな県立図書館につきましては、整備指針となる基本構想の策定に向け、来月にも有識者からなる検討委員会を立ち上げることといたしました。県民の知の拠点にふさわしい図書館とすべく、公文書館機能や生涯学習機能の併設なども含め、鋭意検討を進めてまいります。

「第一回アジア生物文化多様性国際会議」につきましては、先月、開催委員会を立ち上げたところであります。本県の豊かな文化や里山里海の魅力を国内外に発信する絶好の機会であり、十月の開催に向け、ユネスコや生物多様性条約事務局、国連大学等とともに、諸準備に万全を期してまいります。

去る四月、「『珠玉と歩む物語』小松〜時の流れの中で磨き上げた石の文化〜」が日本遺産に認定されました。昨年の「能登のキリコ祭り」に続く二年連続の認定となるものであり、今回の認定を機に、国内外にその魅力が発信されることにより、地域の活性化につながるものと期待しているところであります。

 

以上

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