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更新日:2016年3月1日

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議案説明要旨(平成28年第1回県議会定例会) - 平成28年2月26日 - 「成長する農林水産業と農山漁村づくり」について

◎ 主な施策の概要について

4.「成長する農林水産業と農山漁村づくり」について

第四は、「成長する農林水産業と農山漁村づくり」についてであります。
農林水産業については、これまでの経験に基づく手法のみならず、製造業のノウハウを導入した新たな発想により、収益性の向上を図り、競争力ある産業としての発展を図ることが必要であります。

このため、県内外のものづくり企業と連携して、生産の効率化に取り組んできたところでありますが、トヨタ自動車 との連携によるスマートフォンを活用した作業工程の効率化など具体の成果も生まれていることから、新たにこれまで開発を進めてきた技術やノウハウの県内農業法人等への普及に取り組むことといたしました。また、ものづくり企業の最先端の技術を活用してさらなる収益性の向上を図るため、 小松製作所と連携し、ドローンを活用した森林資源量の調査等により木材の生産コストの低減を図る取り組みや、本県の誘致企業である東レ(株)の遮熱素材を活用した効率的なハウスの冷房技術の開発などの新たな取り組みも実施することとしております。こうした取り組みを通じ、石川型の収益性の高い農林水産業の経営モデルづくりを加速させてまいります。

企業等の新たな参入による多様な農業の担い手の確保につきましては、農業参入から定着までの一貫した支援を行う「農業参入総合支援プログラム」の創設後、能登地域において新規参入が相次いでいるところであります。こうした中で、電子機器の販売等を行う(株)バイテックホールディングスが地元農家等と共同して新法人を設立し、レタスなどを無農薬で水耕栽培する植物工場を七尾市に建設することとなりました。これは、安価な電気料金に加え、無料化された「のと里山海道」による物流面の利便性や世界農業遺産「能登の里山里海」の高いブランドイメージなどが総合的に評価されたものと考えており、能登の特性を活かした新たな産地の形成につながっていくものと期待しているところであります。

次に、農林水産物のブランド化につきましては、十六年の歳月をかけて育成した本県オリジナルの「なし」の新品種は、酸味が少なく上品な甘さを有し、近年の消費者の嗜好に合致した有望な品種であります。この春には、初出荷に向けて名称を決定し、専門家のご意見も伺いながらブランド化に向けた取り組みを積極的に進めてまいります。また、九年の歳月をかけて開発した「米」の新品種は、食味が良く、粒が大きい上に収量が多いという特長を有することから、消費者向けのみならず、業務用の需要も取り込むべく、生産技術の普及や販売促進策の検討を進めてまいります。

里山里海の利用・保全による地域の活性化につきましては、スローフードの考え方を実践して、国内外から観光客や移住者を呼び込んでいるイタリアのトスカーナ地方の取り組みも参考に、農家民宿を核に「食」をはじめとする里山里海の魅力を、地域で一体的に提供する「石川型スローツーリズム」を推進してまいりたいと考えております。このため、まずは、スローツーリズムの推進に向けた具体の方策を検討するための組織を立ち上げるとともに、意欲ある地域におけるモデル的な取り組みを支援いたします。

こうした地域資源を活用した生業の創出をしっかりと後押しし、里山の振興をより一層推進するため、「いしかわ里山創成ファンド」の名称を「いしかわ里山振興ファンド」に改めるとともに、県内金融機関の協力を得て、規模を二倍以上となる百二十億円に拡充した上で、期間を五年間延長することといたしました。  

以上

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所属課:知事室秘書課 

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電話番号:076-225-1221

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