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更新日:2015年9月11日

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議案説明要旨(平成27年第4回県議会定例会) - 平成27年9月9日 - 「北陸新幹線金沢開業効果の最大化と県下全域への波及」について

◎9月補正予算の編成について

2.「北陸新幹線金沢開業効果の最大化と県下全域への波及」について

第二は、「北陸新幹線金沢開業効果の最大化と県下全域への波及」についてであります。

新幹線の開業効果を県下全域へ波及させ、それを持続・発展させていくためには、新幹線で本県を訪れる観光客の満足度を高め、リピーターとなっていただくことが重要であります。このため、本県を訪れた皆様方のご意見をしっかりと把握し、改善を図るとともに、開業後の入り込みの状況を踏まえた対策を迅速に講じることといたしました。

新幹線開業後、金沢中心部を、徒歩で周遊・散策する観光客の新たな動きが見られていることから、国、県、金沢市からなる連絡調整会議において対応を検討してまいりましたが、観光客のご意見も踏まえ、観光地までのルートや距離といった情報をわかりやすく提供するため、歩道に観光地までの方向や距離を表示する路面標示を設置し、観光客の歩行環境と回遊性の向上を図ることといたしました。

さらに、新幹線開業による時間距離の短縮により、東北地方からの観光客の入り込みが、想定を超えて大きく増加していることから、新たに東北地方を誘客の重点エリアと位置付け、本年度末の北海道新幹線の新函館北斗開業も見据え、伝統工芸や祭り、豊かな海山の幸など本県の魅力について、現地のマスメディアを活用した集中的な情報発信を行うことといたしました。

海外誘客につきましては、新幹線の開業や円安に加え、六月に発行されたフランスの旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド」において、初めて加賀地区の観光地が掲載されるなど追い風が吹いており、兼六園の外国人入園者数についても過去最高となった昨年をさらに上回る状況で推移しております。

特に、中国人観光客については、昨年の同時期と比べ二倍以上と大きく増加しているところであり、新幹線開業を活かした新たなゴールデンルートづくりを目指し、長野県と連携し、新幹線や小松空港を利用して石川・長野両県を周遊する旅行商品の造成を支援することといたしました。加えて、近年スキーを楽しむために多くのオーストラリア人観光客が北海道を訪れており、旅行会社と連携して、小松空港の札幌便や羽田便を活用し、スキーの後に本県で伝統文化や伝統工芸を体験する旅行商品を造成し、誘客の拡大を図ることといたしました。

本年六月に韓国・釜山港とクルーズの振興に関する合意書を締結し、連携してクルーズ船の誘致に取り組んできたところ、イタリアのコスタ・クルーズ社に、来年、本州日本海側では初めて、十回にわたって金沢港と釜山港間を定期的に周遊するクルーズの運航を決定いただきました。これは、乗船前や下船後の宿泊が期待でき、経済効果が高い金沢港発着クルーズの定着に向けた絶好の機会となることから、安定的に乗船客を確保するため、首都圏等を対象とした新幹線とクルーズを組み合わせた旅行商品の造成を支援することといたしました。さらには、長野県や岐阜県と連携して、韓国の旅行会社を招へいし、金沢港を起点とした広域観光ルートの認知度向上を図ることとしております。今後とも、釜山港と連携した海外の見本市での合同PRなどにより、金沢港へのさらなるクルーズ船の誘致に取り組んでまいります。

新幹線開業によって高まった本県への関心を持続・発展させていくためには、JRや沿線自治体と連携し、効果的な情報発信を波状的に展開することが重要であります。

来月からは、JR六社と北陸三県の自治体や経済・観光団体が一体となって全国からの誘客に取り組む北陸デスティネーションキャンペーンを展開することとしており、全国の主要駅でのポスターの掲示などによるPRを行うほか、北陸の食や伝統工芸、伝統芸能が一堂に会するオープニングイベントを金沢城公園で開催いたします。加えて、金沢駅においても、オーケストラ・アンサンブル金沢による光と映像が演奏と連動するコンサートを開催することとしており、本県を訪れる多くの皆様方に本県の様々な魅力を体感していただきたいと考えております。

さらに、キャンペーンの実施に合わせ、来月三日から、JR七尾線の観光列車「花嫁のれん」号の運行が開始されます。列車内では、地元市町が連携し、特産品の販売や、伝統的工芸品の展示など能登らしいおもてなしを行うこととしており、のと鉄道の「のと里山里海号」とも相乗効果を発揮しながら、新幹線開業効果をさらに能登へと波及させる役割を果たすものと期待しているところであります。

今後も、来年一月からのJRや北陸三県が連携した「ジャパニーズビューティー北陸キャンペーン」や、来春の新幹線開業一周年を記念するキャンペーンを展開することとしており、切れ目なく誘客に取り組んでまいります。

小松空港につきましては、新幹線開業後の羽田便は、搭乗率は昨年を上回る状況でありますが、利用者数が昨年同時期と比較して約三割減少しているところであり、特にビジネス利用の減少が顕著となっております。このため、今後の便数維持に向け、市町や地元企業、福井県とも問題意識を共有し、ビジネス利用の上積みを図るため、航空運賃の割引制度や駐車場の料金引き下げについて改めて周知するとともに、利用頻度に合わせて特典を付与することにより、地元企業による積極的な利用を後押しすることといたしました。

国際線につきましては、運休していたソウル便が先月二日から運航を再開したところであります。これを受けて、航空会社と連携して、近年訪日旅行者が大きく伸びているマレーシアからソウルを経由し本県を観光する新たな旅行商品の造成を支援するとともに、県内における韓国の魅力発信などにより、アウトバウンド・インバウンド双方での継続的な需要を確保し、安定的な運航につなげてまいりたいと考えております。
今後とも、議員各位をはじめ小松基地並びに空港周辺住民の皆様方のご理解とご協力をいただきながら、日本海側の拠点空港としての発展に向け努力してまいる所存であります。

のと里山空港につきましては、開港十二年目の搭乗率は、地元市町や関係団体と一体となり、首都圏からの誘客促進や地元利用の促進に努めたことにより、目標搭乗率を達成できたところであります。開港十三年目においても、NHK連続テレビ小説「まれ」の放映やキリコ祭りの日本遺産認定などを最大限活用し、首都圏からのさらなる誘客に取り組むなど、引き続き、官民一体となって利用促進を図ってまいります。

本年度から通行料金を半額に引き下げるとともに、新たな愛称で六月に全線開通した「白山白川郷ホワイトロード」につきましては、これまでの一日平均の利用台数が昨年度と比べ約一・五倍となるなど多くの皆様方にご利用いただいているところであり、今後とも、岐阜県とも連携しながら積極的に利用促進を図ってまいります。

新幹線開業を機に、本県の豊かな文化を全国に発信し、さらなる文化の高みと裾野の拡大を目指すため、全国最大となる百二十億円に拡充した「いしかわ県民文化振興基金」の公募助成事業につきましては、文化団体から高い関心が寄せられ、多数の応募があったところであります。今後、有識者等のご意見も踏まえ、今月中にも事業の認定を行い、文化団体の自主的かつ主体的な文化活動をしっかりと後押ししてまいります。

「いしかわ赤レンガミュージアム」の愛称でリニューアルオープンした歴史博物館につきましては、先月末までの来館者数が、リニューアル前の同時期と比べ二・五倍となる約九万人となっております。今月十三日からは、本県との友好交流地域である韓国・全羅北道の国立全州博物館との姉妹館交流二十五周年を記念し、日本初公開となる美術品など約百点を展示し、朝鮮王朝の歴史と華麗な宮廷文化を紹介する特別展を開催することとしており、多くの観光客や県民の皆様方にご来館いただきたいと考えております。特別展の開会式には、全羅北道の宋河珍知事をお招きし、世界農業遺産に認定された能登の里山里海の取り組みを視察いただくこととしており、両地域の友好関係を一層深めることとしております。

先般、国に開催を申請いたしました全国の公園緑地の愛護団体や地域の緑化・緑の保全団体等の関係者が一堂に会する「全国みどりの愛護のつどい」が、本日、平成二十九年春に本県で初めて開催されることが決定する運びとなりました。会場となる兼六園周辺文化の森は、兼六園や金沢城公園に加え、多くの文化施設がある本県を代表する緑豊かな文化空間であり、本県の魅力を全国に発信する絶好の機会となることから、今後開催に向けた諸準備に万全を期してまいります。

道路網の整備につきましては、のと里山海道の四車線化、金沢外環状道路海側幹線、加賀海浜産業道路など、引き続き、広域道路ネットワークの整備を進めているところであります。このうち、国道三〇四号の金沢市清水谷町から東原町間については、工事が順調に進捗し、来月三十一日に完成供用出来る運びとなったほか、七尾道路の七尾市細口町から東三階町間及び能美東西連絡道路の能美市石子町から末信町間につきましても整備を前倒しで行い、年度内に完成させることといたしました。

また、先般、(株)小松製作所と「建設事業における情報化施工に関する協定」を締結し、全国で初めて、公共工事において、同社が開発した自動制御のICT建設機械を導入することといたしました。これにより、熟練労働者の技術に依存することなく正確な施工が可能となるとともに、工期短縮や施工精度の向上に資することから、今後、その成果を踏まえ、新たな建設事業のモデルの確立を目指して取り組んでまいりたいと考えております。   

  

以上

 

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