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次に、その他の県政の諸課題につきまして、進捗状況等をご説明申し上げます。
北陸新幹線の敦賀以西につきましては、与党の北陸新幹線敦賀・大阪間整備検討委員会において、ルートについての検討が進められております。十月に実施された北陸三県に対するヒアリングにおいては、先の議会における米原ルートの早期実現を求める決議の内容を説明したほか、具体的なデータを示してルートのメリット・デメリットといった論点を整理し、平成四十二年度末を目指すこととされている北海道新幹線新函館北斗・札幌間の開業時期も念頭に、早急にルートを決定し、整備を進めていただくよう強く要請いたしました。 さらに、先月二十六日の検討委員会においては、北陸以外の沿線自治体やJRなどのヒアリングを経て、来年五月までに出来る限りルートを絞り込んだ上で、国に対して工期や事業費等についての調査を求めるとの方針が示されたところであります。
今後とも、金沢・敦賀間のできる限り早期の完成と必要な予算の確保を国に働きかけるとともに、大阪までのフル規格による早期全線整備について、関西圏を含めた沿線地域との連携を密にし、県議会及び関係各位のご支援をいただきながら、取り組んでまいる所存であります。
新幹線金沢開業から九カ月近くが経過いたしましたが、開業後の観光客の入り込みは、昨年に比べて、兼六園が約一・五倍、金沢城公園が約一・七倍の入園者数となっているほか、県内の主要温泉地の宿泊者数も約一・二倍となるなど、大きな開業効果が続いております。
十月からは、JRと北陸三県の自治体や経済・観光団体が一体となって全国からの誘客に取り組む北陸デスティネーションキャンペーンを展開しているところであり、金沢城公園で開催した北陸の食や伝統工芸、伝統芸能が一堂に会するオープニングイベントには約二万人の方々にご来場いただいたほか、金沢駅においては、オーケストラ・アンサンブル金沢による光と映像が演奏と連動するコンサートを開催したところであり、本県を訪れる多くの皆様方に本県の様々な魅力を体感していただけたものと考えております。
また、キャンペーンの実施に合わせて運行が開始されたJR七尾線の観光列車「花嫁のれん」号につきましては、利用状況が好調に推移しているとのことであり、のと鉄道の「のと里山里海号」とも相乗効果を発揮しながら、新幹線開業効果をさらに能登へと波及させる役割を果たすものと期待しております。
来年一月からのJRと北陸三県が連携した「ジャパニーズビューティー北陸キャンペーン」や、来春には新幹線開業一周年を記念するキャンペーンを展開することとしており、切れ目なく誘客に取り組んでまいります。
また、観光客へのアンケート調査では、概ね八割以上の方に満足をいただいている一方、一部の宿泊施設等において料金が高騰しているとのご指摘もいただいているところであります。このため、先月九日に、観光団体等で構成する「おもてなし連携推進会議」を開催し、改めて問題意識を共有するとともに、節度ある対応が重要であることを確認したところであります。
昨年十月にオープンしたアンテナショップ「いしかわ百万石物語・江戸本店」につきましては、開店後一年間の来店者数が移転前の七倍の約三十三万人となったほか、売上高についても移転前の三倍となる三億円を超えるなど首都圏における本県の情報発信拠点としての役割を十分果たしているものと考えております。今後も市町や運営事業者との連携を密にし、本県の魅力を戦略的かつ継続的に発信してまいります。
本年度から通行料金を半額に引き下げた白山白川郷ホワイトロードにつきましては、本年度の利用台数が、昨年度の一・四倍の約七万七千台となり、多くの皆様方に沿線の素晴らしい眺望を楽しんでいただいたところであります。今後とも、岐阜県とも連携しながら観光道路としての魅力を積極的にPRし、利用促進を図ってまいります。
以上
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