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更新日:2014年2月5日

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議案説明要旨(平成26年第1回県議会定例会) - 平成26年2月3日 - 「交流が盛んな特色ある地域づくり」について

主な施策の概要について

1.「交流が盛んな特色ある地域づくり」について

第一は、「交流が盛んな特色ある地域づくり」についてであります。

北陸新幹線につきましては、国の来年度予算案では、整備新幹線全体で平成十七年度以来固定化されていた七百六億円を上回る七百二十億円の国費が確保され、長野・金沢間に四百六十六億円、金沢・敦賀間には前年度を上回る百四十億円の事業費が計上され、金沢・敦賀間の工期短縮に向けた第一歩になるものと期待しているところであります。

現在、あと一年余りに迫った金沢開業に向け、工事が順調に進められており、春までに東京から白山総合車両基地までの全区間がレールで結ばれ、夏頃には試験車両や新型車両が県内を走行するなど、県民の皆様方にとっても開業間近ということが実感できる年となります。また、金沢・敦賀間についても諸準備が順調に進捗しており、小松駅付近などでは、今月末までには、一部、用地測量を完了する見込みであり、年度内の用地取得に向け、協議を進めていくこととしております。

今後とも、金沢・敦賀間のできる限り早期の完成と必要な予算の確保を、国に働きかけるとともに、大阪までのフル規格による早期全線整備について、関西圏を含めた沿線地域との連携を密にし、県議会及び関係各位のご支援をいただきながら、取り組んでまいる所存であります。

並行在来線につきましては、昨年八月、県や市町、民間の追加出資により資本金を二十億円規模に増額するとともに、社名をIRいしかわ鉄道 とし、鋭意、開業準備を進めているところでありますが、今般、国が並行在来線を支援するために創設した起債制度を活用し、JR西日本からの駅舎や線路など鉄道資産の取得に対し、六十四億円の支援を行い、同社の安定的な経営と利用者の利便性の確保を図ることといたしました。

また、先般、県や市町、IRいしかわ鉄道 のほか、経済・観光団体など県内各界各層からなるIRいしかわ鉄道利用促進協議会を立ち上げ、本年春までに利活用促進策を取りまとめることといたしました。今後、市町や関係団体などと連携し、開業後の利活用促進に向け、県民の皆様方のマイレール意識の醸成などに、しっかりと取り組んでまいります。

北陸新幹線金沢開業に向けた戦略的なPRにつきましては、開業準備の「総仕上げの年」となることから、開業日の決定やダイヤの発表など金沢開業に対する関心がさらに高まる機会に合わせ、首都圏などにおいて波状的に情報発信を行い、認知度の向上を図ってまいります。十月には、日本橋中央通りで開催される日本橋・京橋まつりに本格参加し、大規模なパレードを実施するとともに、特色ある食と伝統工芸品など本県の様々な魅力をアピールするほか、こうしたPRの際には、豪華絢爛な姿が話題を呼んでいる本県のマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」を最大限に活用することとしたところであります。

また、新たに、旅行に関心の高い女性読者を多く抱える雑誌社とのタイアップにより、本県の魅力や旅行プランを紹介する特集を複数回にわたって掲載するほか、首都圏のほぼ全ての鉄道会社とタイアップし、沿線で配布されるコミュニティ誌や車内広告を活用して情報発信するなど、金沢開業と石川の魅力を広く発信し、開業後の誘客につなげてまいりたいと考えております。

さらには、金沢開業を契機に、日本ならではの観光地を広範に巡る傾向の強い欧米や東南アジアからの誘客を促進するため、北陸新幹線沿線を巡る新たなゴールデンルートづくりを目指し、沿線自治体が一体となって認知度の向上や商品造成の支援などに取り組むとともに、関西圏や中部圏の交通事業者などとも連携し、周遊ルートづくりを進めることといたしました。

首都圏において本県の魅力を戦略的かつ継続的に発信していく拠点となる新たなアンテナショップにつきましては、先般、銀座に新築されるビルを選定し、歴史と伝統、特色ある食、観光資源といった本県の様々な魅力を発信し、石川ファンを増やし、石川へ誘うためのPR拠点にふさわしい機能の充実を図ることとしたところであります。その運営については、本県の魅力を熟知し、物産販売や軽飲食など多様なノウハウを有する民間事業者へ委託し、効果的な運営を図ることとしており、現在、事業者の選定作業を行っているところであります。今後、選定した事業者のノウハウも活かしながら設計を進め、ビルの建設工事に合わせて整備することとしており、本年秋にはオープンさせ、立地の優位性を活かし、本県の様々な魅力の発信にしっかりと取り組んでまいります。

また、北陸新幹線の金沢開業を本県発展の起爆剤としていくためには、新幹線で来県された観光客の方々を加賀や能登へと誘い、開業効果を県下全域に波及させていくことが不可欠であり、そのためには、県下全域で地域の魅力向上に取り組むとともに、二次交通の充実に取り組んでいくことが必要であります。

県としては、これまでも民間が主体となって地域の魅力向上に取り組むプロジェクトを支援してまいりましたが、今般、新たに、市町や観光団体などが地域の観光素材の発掘と磨き上げを行い、旅行商品化を目指す取り組みに対しても支援することといたしました。

具体的には、平成二十七年十月からJRグループと北陸三県の自治体や経済・観光団体が一体となって誘客に取り組む北陸デスティネーションキャンペーンに向け、本年秋に、全国の旅行会社に対して地域の観光素材を宣伝し、旅行商品の造成を働きかける「全国宣伝販売促進会議」が開催されることから、これに先立ち、旅行会社の商品造成責任者を招へいし、市町や観光団体などが具体の観光素材を提案し、商品化する立場からの専門的な助言を得ることにより、観光素材の磨き上げを支援することといたしました。市町や観光団体などにおいては、この機会を積極的に活用し、できるだけ多くの旅行商品の造成につなげていただきたいと考えております。

二次交通の充実については、広域交流の基盤となる交通ネットワークの充実に努めるとともに、JR西日本やのと鉄道(株)、北陸鉄道(株)などと連携し、鉄道やバスによる実証運行を行うなど、開業後の本格運行に向け、様々な取り組みを重ねているところであります。

こうした中、かねてからJR西日本に要望しておりました北陸新幹線金沢開業後における七尾線の金沢・和倉温泉間の特急列車について、新たに金沢発着のシャトル特急が創設されることとなりました。これにより、関西圏等からの特急利用者に加え、首都圏からの新幹線利用者を能登へ誘う二次交通が確保され、開業効果を能登へと波及させる役割を十分に果たしていくものと大いに期待しているところであります。

また、北陸新幹線金沢開業前から本県への旅行需要を喚起していくことも重要であり、来年度は、JR西日本との連携により、人気アニメキャラクターを活用した企画ツアーを実施することが決定したほか、日本旅行業協会との連携により、協会主催の通年型誘客キャンペーンにおいて、本県の観光地などが年間を通じてポスターやCMとして発信されることとなったところであり、こうした取り組みを通じ、全国からの具体の誘客につなげてまいりたいと考えております。

金沢駅につきましては、北陸新幹線金沢開業後は本県全体の玄関口として、その印象が石川への旅全体の印象にもつながっていくことから、駅に降り立った瞬間から石川らしい雰囲気を感じていただくことが重要であります。そのため、JR西日本に対し、本県の誇る伝統的工芸品の駅舎への活用と利便性の向上を強く働きかけてまいりましたが、先般、これまでの新幹線駅舎への活用に加え、新たに、在来線部分を含めたコンコースについても、伝統的工芸品を活用するとともに、全面的にリニューアルし、利便性が向上することとなりました。これにより、本県全体の玄関口にふさわしい「しつらえ」となり、観光客の皆様に石川らしさを感じていただけるものと期待しております。

また、観光情報センターにつきましては、県と市町、観光関連団体などからなる機能強化検討会において、金沢開業後の利用者増への対応と県下全域へ観光客を誘う拠点としてのサービス向上に向け、具体の検討を進めているところであります。これまでの議論を踏まえ、新たに当日宿泊予約や手荷物の配送サービスなどを実施するほか、県内各地の情報を発信できる催事スペースを確保するなど、観光客の方々の多様なニーズにワンストップで応えるとともに、開業効果を県下全域に波及させる広域観光の拠点にふさわしい施設にしたいと考えており、来月を目途に機能強化策を取りまとめ、実施設計に着手いたします。

さらには、白山総合車両基地や新幹線金沢駅の見学会、新幹線車両の歓迎イベントを実施するほか、金沢に加えて、加賀、能登でも開業カウントダウンフォーラムを開催するとともに、開業日の発表に合わせて県内各地に開業カウントダウンボードを設置するなど、間近に迫った金沢開業に向け、多くの県民の参加を得て、官民挙げて気運をさらに盛り上げてまいりたいと考えております。

金沢城公園の復元整備につきましては、北陸新幹線金沢開業までの金沢城三御門の完成と玉泉院丸庭園の暫定供用に向け、鋭意整備を進めているところであり、石川門については、来る四月に保存修理を完了し、供用開始できる見込みとなったところであります。

来年度は、引き続き、橋爪門及び玉泉院丸跡の整備を進めるほか、隣接する丸の内駐車場についても、新たに石垣を見渡すことのできる園地として整備に着手することとしており、これらが完成することにより、金沢城の魅力がより一層高まるものと考えております。

また、県庁跡地については、整備を進めている地下駐車場を来月末までに供用を開始するとともに、現在の駐車場を緑地化し、本年夏頃までに県庁跡地全体を供用することとしており、こうしたことにより、城と中心市街地が一体となった賑わいの創出と回遊性の向上に大きく貢献するものと期待しております。

次に、人やものの広域交流の促進についてであります。人口減少時代にあって、本県の活力と賑わいを育んでいくためには、これまで着実に整備を進めてきた陸・海・空の交流基盤を最大限に活用し、人やものの交流をより一層盛んにしていくことが必要であります。

まず、小松空港につきましては、国際線では、デイリー化から一年が過ぎ、依然として高い搭乗率を維持している台北便、本年十一月に就航十周年を迎える上海便、そして、ソウル便について、引き続き、航空会社と連携しながら、各路線の特長を活かした利用促進に取り組んでまいります。

また、新規路線の誘致については、香港との定期便の就航に向けた課題を整理したうえで航空会社と協議を進めるとともに、タイとのチャーター便の運航に向けて取り組んでいきたいと考えており、併せて、認知度向上に向けた取り組みも強化してまいります。

国内線については、平成二十四年度の利用者数が四年ぶりに二百万人を超え、本年度はこれをさらに上回るなど順調に推移しておりますが、北陸新幹線金沢開業も見据え、羽田空港での乗継を利用した需要拡大を図ることが重要であり、航空乗継利用促進協議会におけるPR活動を強化するとともに、旅行商品の造成を積極的に働きかけるなど、航空会社や乗継先とも連携しながら利用促進に取り組んでまいります。

国際貨物便については、本年七月、カーゴルックス航空は小松空港就航二十周年を迎えますが、国際航空貨物市場は依然として厳しい状況にあり、フォワーダーや荷主を訪問し、貨物専用機の強みを生かした大型貨物の利用を働きかけるなど、引き続き、利用促進に努めることとしております。
今後とも、議員各位をはじめ、小松基地並びに空港周辺住民の皆様方のご理解とご協力をいただきながら、日本海側の拠点空港としての発展に向け、着実に取り組みを進めてまいりたいと考えております。

能登空港につきましては、開港以来、首都圏との交流の拡大や地域振興の拠点として、順調に発展を続けてきたものと認識しておりますが、県民の「マイ空港」意識をさらに高めるとともに、首都圏での情報発信に活用するため、先般、公募により「のと里山空港」を愛称として選定いたしました。今後は、世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」の豊かな緑の中に降り立つ空港として積極的にPRし、首都圏からの誘客につなげていくとともに、地域振興の拠点として、さらなる発展を目指してまいりたいと考えております。

また、開港十一年目の搭乗率は、現在、前年同期を上回る水準で推移しておりますが、例年冬場の利用率が落ち込むことから、引き続き、気を緩めることなく、首都圏からの誘客促進に努めるとともに、地元市町や関係団体と一体となった地元利用の促進に取り組み、安定した需要の確保を図ってまいります。

金沢港につきましては、コンテナ取扱量が、引き続き好調に推移しており、昨年一年間の実績は、五万二千九百本余と初めて五万本を超え、四年連続で史上最高となったところであります。定期航路数も、RORO船を合わせて週十一便と過去最多を維持しており、航路が貨物を呼び、貨物が航路を呼ぶという好循環が続いております。引き続き、荷主企業に対して金沢港を利用した新たな物流ルートを提案し、金沢港利用への転換を促すとともに、上海ポートセールスチームや韓国物流アドバイザーとの連携により官民一体となった戦略的なポートセールスを展開し、貨物量の増大に努め、国際物流拠点としてのさらなる飛躍を期してまいりたいと考えております。

また、本年度はクルーズ船の寄港回数が十八回、乗客数は一万二千人を超えて過去最高となったところであります。来年度も、十一万トンを超える米国の大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号が初めて寄港するなど、現時点で十五回の寄港が見込まれており、引き続き、金沢港クルーズ・ウェルカム・クラブの「おもてなし力」の向上を図るなど、石川らしいおもてなしを活かした受け入れに万全を期すとともに、継続的な寄港の確保に向けて積極的に誘致に取り組み、日本海側のクルーズ拠点港を目指してまいります。

七尾港につきましては、大型貨物船で一括して輸入した原木を日本海側各港へフィーダー輸送する新たな物流ルートの構築に向け、トライアル輸送を実施してきたところでありますが、加えて、製材品の輸入や国産材の輸出などにも取り組むことで、木材業者の多様なニーズに応えることのできる木材物流の総合拠点港としての地位を高め、日本海側拠点港の指定につなげてまいりたいと考えております。

道路網の整備につきましては、北陸新幹線金沢開業の効果を県下全域に波及させるため、能越自動車道七尾氷見道路をはじめ、金沢能登連絡道路四車線化区間や金沢外環状道路海側幹線の金沢市鞍月から大河端町間、国道八号加賀拡幅の加賀市加茂町から黒瀬町間、国道二四九号大谷道路について、完成供用することとしており、引き続き、「ダブルラダー結いの道」整備構想の実現に向け、広域交流の基盤となる幹線道路の整備をさらに促進してまいります。 

 

以上

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所属課:知事室秘書課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1221

ファクス番号:076-225-1222

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