県議会の議案説明要旨 - 平成23年2月23日 「みんなで支える安らぎのある社会づくり」について

◎  主な施策の概要について

5. 「みんなで支える安らぎのある社会づくり」について

第五は、「みんなで支える安らぎのある社会づくり」についてであります。

少子化対策につきましては、昨年八月に、本県の具体的行動計画となる「いしかわエンゼルプラン2010」を策定し、ワークライフバランスの推進をはじめ、鋭意その進捗を図っているところであります。

新たな取り組みとしましては、共働きの子育て家庭に対する支援として、保育所において、年度途中の急な乳幼児の受け入れ等に対応できるよう、広域入所を行う市町間のルールの作成や県に登録されている保育士の情報提供等によるサポート体制の整備に取り組むほか、放課後児童クラブの開所時間の延長を促進するため、午後七時まで開所時間を延長するクラブに対する運営費加算制度を創設するなど、保育サービス・放課後対策の一層の充実を図ってまいります。

昨年、全国各地でいわゆる高齢者の所在不明問題が発生いたしました。これに象徴されるように、近年、少子高齢化や地域社会での人間関係の希薄化により、高齢者の孤立化等が憂慮される状況にあり、これらを防止するための地域社会による体制づくりが求められております。

こうしたことから、県民の皆様が住み慣れた地域で安心して生活できる基盤づくりを進めるため、新たに地域福祉支援計画の策定に着手するとともに、郵便配達など一般家庭を訪問する機会の多い企業と協定を結び、普段と様子が異なるといった情報が市町に提供される仕組みを構築するなど、地域による支え合い体制の構築に取り組んでまいります。

昨年十月に開催した「第二十三回全国健康福祉祭いしかわ大会（ねんりんピック石川2010）」につきましては、観客を含めた参加者が延べ五十三万人を超え、成功裏に終えることができました。この開催により、県民の皆様に高齢者の健康や生きがいづくりへの機運が高まったことを契機に、これらを一過性に終わらせることなく今後に活かすため、スポーツや文化活動を通じて地域や世代を超えた交流ができる大会として、新たに「ゆーりんピック2011（仮称）」を本年五月に開催いたします。県民誰もが長寿を喜び、活力ある高齢社会であることを実感できるような大会となるよう、諸準備に万全を期してまいります。

以上

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