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更新日:2010年8月3日

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県議会の議案説明要旨 - 平成22年6月7日 - 時代認識について

◎ 時代認識について

て、今回提案いたしました補正予算等の議案の説明に先立ちまして、今後の県政の運営にあたり、所信の一端を申し述べます。

様性や個性を重視する成熟社会を迎えた今日、少子高齢化の進行とともに、本格的な人口減少の時代を迎えるなど、社会の様々な分野で変化の潮流が加速しつつあります。こうした中で、戦後の我が国の経済の拡大と社会の成長を支えてきた効率性と画一性を重視する社会経済システムは、今や、人、もの、資金、情報の東京一極集中を固定化し、我が国全体の活力の低下をもたらしております。

方、急速に進行している経済のグローバル化や地球規模の環境問題は、地域レベルにおいても大きな影響を及ぼすようになってきております。一昨年の米国の金融危機に端を発した世界経済の急激な減速は、本県経済にも深刻な影響を及ぼしており、その対策が何より求められているところであります。また、地球温暖化や生物多様性の危機といった地球規模の環境問題は、私たち一人ひとりの日々の暮らしとも密接に関連する身近な課題でもあり、地域における主体的な取り組みが求められております。
のように時代が大きく変化する中で、地方自治も大きな変革の時期を迎えております。「地方の時代」と言われて久しい今日、多様化する住民ニーズや地域における諸課題にきめ細かく対応していくためには、画一的で硬直的な中央集権型のシステムを改め、地方の多様な価値観や地域の個性に根ざした豊かさを実現する住民本位の分権型社会を構築することが求められるところであります。

方分権も、今や理念の段階から実行の段階に入りました。しかし、その一方で、地方分権の進展は、そのことが当然のこととして地方にバラ色の未来を約束するものでは決してありません。本格的な地方分権時代は、地域間競争に拍車をかけ、自治体の力量、知恵、責任がこれまで以上に問われる時代でもあります。

うした状況の中、先人により時代を超えて磨き抜かれてきた歴史や文化の蓄積、勤勉で質の高い人材と特色ある産業の集積、四季折々の変化が実感できる豊かな自然環境など、本県の個性とも言うべき優れた地域資源に更に磨きをかけ、交流を盛んにし、国内外から多くの人を呼び込むことで、本県の活力を維持・向上させていくことが肝要であります。時代の変化の本質をしっかりと見据え、激化する地域間競争を勝ち抜くべく、本県が直面する課題に積極果敢に立ち向かい、石川の未来を切り拓いていかなければなりません。

以上

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