県議会の議案説明要旨 - 平成22年11月30日 - 5. 北陸新幹線について

◎  県政の諸課題の進捗状況について

5. 北陸新幹線について

北陸新幹線につきましては、平成十七年度から金沢・白山総合車両基地間の用地取得を進めてまいりましたが、地権者や沿線住民の方々の多大なるご理解、ご協力により、この度、取得を完了することができました。また、建設工事についても、金沢港を経由してレールの搬入が始まるなど、平成二十六年度末までの開業に向けて着々と進められております。

一方で、未着工区間の取扱いや並行在来線対策等の課題については、未だ国の明確な方向性が示されていないところであります。これに関して、現在、鉄道・運輸機構の特例業務勘定の利益剰余金の活用方策が議論となっておりますが、この利益剰余金は国鉄改革に伴い生じたものであり、新幹線の整備や並行在来線の支援に優先的に活用されるべきであると考えております。

今後とも、金沢までの早期開業に必要な予算の確保をはじめ、白山総合車両基地以西の早期全線整備、並行在来線対策等について、沿線各県と連携を密にし、県議会及び関係各位のご支援をいただきながら、国等に対して強く働きかけてまいりたいと考えております。

北陸新幹線金沢開業に向けたアクションプラン「STEP21」の推進につきましては、先般、民間グループや団体が行う重点プロジェクトの先導的な取り組み三件について、「STEP21県民推進会議」の下に設置された専門委員会から助言をいただき、本格的な事業展開がスタートいたしました。現在、来年度のプロジェクトの提案をいただいているところでありますが、今後とも、これら先導的な取り組みが引き金となり、県内各地から更に創意工夫に満ちた取り組みが数多く生まれるよう、全力を挙げて支援してまいります。

 

以上

●目次に戻る  ●前へ戻る  ●次へ進む