県議会の議案説明要旨 - 平成21年6月15日 - 7 （3）個性を活かした文化と学術の地域づくりについて

◎  経済・雇用対策の概要について

7  経済・雇用対策を除く主な施策の概要について

（3）  個性を活かした文化と学術の地域づくりについて

第三は、「個性を活かした文化と学術の地域づくり」についてであります。

県庁跡地につきましては、「しいのき迎賓館」の来年春の完成に向け、建設工事及び周辺敷地の整備を着実に進めると同時に、多種多様な文化の創造と学術交流等を推進する公の施設としてのオープンに向け、指定管理者の選定など運営体制の整備に万全を期していく所存であります。

金沢城公園につきましては、河北門及びいもり堀の復元整備について、来年春の完成に向け、着実に工事を進めているところであります。また、旧体育館の撤去を終えた玉泉院丸跡については、既に本格的な埋蔵文化財調査に着手しており、その復元整備に向け、この八月にも専門家による検討委員会を設置し、暫定整備を含めた整備の方向性を検討してまいります。

「ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2009」につきましては、金沢の街なかや富山・福井両県でも新たに公演を行い、昨年を約一万人上回る九万三千人余の方々の参加を得て、盛況のうちに閉幕いたしました。本県における音楽愛好家の裾野拡大をはじめ、音楽文化の県内外への発信や賑わいの創出が図られると同時に、二年連続で開催したことにより、本県の国際的な音楽イベントとして、しっかりと県内外に定着したものと考えております。

高等教育機関との連携強化につきましては、去る四月二十三日に金沢大学との間で、教育、保健医療、環境、産業、観光などの分野における協力の強化を盛り込んだ包括連携協定を締結いたしました。今後、本協定に基づき、地域社会の更なる発展に向け、同大学における地域貢献の取り組みが強化されることを期待すると同時に、県としても、多様化・高度化する地域課題の解決に向けた取り組みを連携して進めてまいります。

この度、米国のマンスフィールド財団の主催により、来月二十三日・二十四日の両日、北東アジアの安全保障に関する国際会議が本県で開催されることが決定いたしました。東京以外での開催は初めてであり、これまで財団に国際会議の誘致を強く働きかけてきたこと、また、財団が実施している米国連邦政府職員の日本語研修について、本県が平成十二年度から継続して受け入れてきた実績が評価され、本県での開催が実現したものであります。

これに合わせ、県主催の県民フォーラムも開催することとしており、これからの国際平和のあり方について、県民の皆様の関心を高め、理解を深めていただく契機となることを期待しております。

 

以上

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