県議会の議案説明要旨 - 平成21年2月26日 - 7 未来を拓く心豊かな人づくりについて

◎  主な施策の概要について

7 未来を拓く心豊かな人づくりについて

 第七は、「未来を拓く心豊かな人づくり」についてであります。

近年、経済・社会のグローバル化や科学技術の進展、少子高齢化などの中で、教育を取り巻く環境が大きく変化し、学校や家庭においても、子どもたちの基本的な生活習慣の乱れ、学ぶ意欲や体力の低下、いじめや問題行動の発生など、様々な課題が生じてきております。こうした社会の変化や教育をめぐる様々な課題に適切に対応するため、新たに本県教育の指針となる教育振興基本計画の策定に着手することといたしました。

学力向上対策につきましては、小中学校においては、新たに金沢大学と連携したプロジェクトチームを設置し、二年間にわたり、全国学力・学習状況調査等の結果を専門的・多面的に分析することにより、課題等を探り出し、指導方法の改善に繋げてまいりたいと考えております。また、高等学校においては、新たに生徒の学習意欲の向上や教員の指導力向上に取り組むモデル校を指定し、実践的な取り組みを推進してまいります。

教職員研修につきましては、抜本的な見直しを行い、県教育委員会の関係課が行っている研修を教育センターに一元化し、精選・再構築すると同時に、教育センターが学校の校内研修を全面的にサポートする体制を整え、教職員の更なる資質向上を図ってまいります。

近年、問題となっているブログなどへの書き込みによる児童生徒間のトラブル等につきましては、その未然防止を図るため、今回新たに、県教育委員会と警察本部が連携し、定期的にインターネット上のブログ等を巡視する取り組みを開始いたします。

高等学校の再編整備につきましては、本年四月に、能登高校及び志賀高校を開校することとしており、今後、必要となる施設整備を計画的に進めるとともに、両校の再編に伴い遠距離通学となる地区の生徒に対しましては、通学費負担増の激変を緩和するため、支援制度を創設することといたしました。

県立学校の整備につきましては、金沢錦丘高校の普通教室棟の整備を進めるとともに、金沢商業高校の校舎等の改築に向けた実施設計に着手いたします。また、新総合養護学校については、平成二十二年四月の開校に向け、引き続き、校舎の整備を進めてまいります。

スポーツの振興につきましては、現在、県内にはアイススケート場がなく、競技者の方々が県外施設での練習を余儀なくされている現状を踏まえ、今般、県民ふれあい公社の健民スポレクプラザを一部改修し、屋内アイススケートリンクを整備することといたしました。本年九月末の開設を予定しており、競技関係者はもとより、広く県民の方々にもご利用いただくこととしております。

この度、ボーイスカウト石川県連盟創立六十周年を記念し、本年八月に「第二回ボーイスカウト環日本海大会」が珠洲市で開催される運びとなりました。日本海に面する諸外国の青少年が集い、友好と交流を深めるものであり、県として開催を支援いたします。 

 

以上

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