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更新日:2010年4月7日

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県議会の議案説明要旨 - 平成21年2月26日 - 3 交流が盛んな特色ある地域づくりについて

◎  主な施策の概要について

3  交流が盛んな特色ある地域づくりについて

  第三は、「交流が盛んな特色ある地域づくり」についてであります。

  はじめに、交流基盤の整備・充実についてであります。

  北陸新幹線につきましては、国の平成二十一年度予算案において、厳しい財政状況の中、長野・白山総合車両基地間には、本年度を二百八十七億円上回る千百九十三億円の事業費が計上されたところであります。平成二十六年度末までの完成をより確実にする予算が確保されたものと受け止めており、引き続き、用地取得などに万全を期してまいります。

  また、白山総合車両基地・福井間等の未着工区間につきましては、昨年末、整備新幹線に係る政府・与党ワーキンググループにおいて、平成二十一年末までに認可するための所要の検討を進めることとされ、国の予算案にも着工調整費が計上されるなど、大きく前進したところであります。

  今後とも、金沢までの一日も早い開業、白山総合車両基地以西の認可・着工の早期実現と全線整備、並行在来線対策について、沿線各県と連携を密にし、県議会及び関係各位のご支援をいただきながら、最大限の努力をしていく所存であります。

  北陸新幹線開業が五年後に迫り、来年度は開業に向けた対応を加速させていかなければなりません。そのため、企画振興部に「新幹線・交通対策監」、更には、部局横断の「STEP21推進本部」を設置し、全庁挙げて取り組む体制を強化いたします。

  北陸新幹線開業に向けたアクションプランについては、開業効果を県下全域に波及させるため、観光誘客の拡大、魅力ある交流基盤づくり、産業・地域づくりを基本戦略として、現在、最終案の取りまとめを行っております。来年度以降、この基本戦略に基づき、開業に向けた気運の醸成や地域の魅力向上に向けた官民連携による取り組みを進めてまいります。

  また、開業に伴い強化が必要な二次交通アクセスについて、公共交通利用者の移動実態調査を実施すると同時に、並行在来線についても、運行のあり方を様々な角度から検討していくこととしております。

  小松空港につきましては、本年夏に、国内七路線目となる静岡便が就航する予定となっております。明日二十七日には、県議会をはじめ、経済界の方々や福井県の関係者とともに私自ら静岡県を訪問し、双方向での利用促進について、静岡県や運航会社である(株)フジドリームエアラインズとの協力関係を確認してまいります。また、既存の国内線については、羽田便を中心に航空会社と連携した利用促進を図ることとし、羽田空港での乗り継ぎを利用した旅行商品の造成支援などに取り組み、需要の拡大に努めていく所存であります。

  国際線は、世界的な経済不況により厳しい環境にありますが、台北便については、今年に入ってスキー客が増加するなど、総じて堅調な利用が続いており、今後とも、台湾で開催される旅行博への出展のほか、北陸三県を中心に、台湾の魅力や定期便の利便性をPRすることにより、双方向での利用促進を更に図ってまいります。また、ソウル便と上海便についても、更に工夫を凝らし、利用促進に積極的に取り組んでまいります。

  国際航空貨物便を取り巻く環境も、同様に厳しい状況にありますが、新たに荷主に対する助成制度を創設し、北陸の企業を中心に、小松空港の利用を積極的に働きかけてまいりたいと考えております。

  今後とも、小松基地並びに空港周辺住民の皆様方のご理解とご協力を得ながら、日本海側の拠点空港としての発展に向け、努力してまいる所存であります。

  能登空港につきましては、首都圏からの利用者は過去最高であった五年目並みを維持しているものの、地元利用者が減少していることから、六年目の利用者は、全体として前年を下回っております。来年度は、空港開港以来の搭乗者が百万人に達する見込みであり、これを記念した事業の実施など効果的なPRを通じて、首都圏からの利用促進を図るとともに、地元市町や関係団体と連携し、地元利用の拡大に取り組んでいく所存であります。

  のと鉄道の能登線跡地の利活用につきましては、昨年の旧珠洲駅の跡地整備に続いて、旧宇出津駅の跡地についても、来年度から能登町が多目的広場などの整備に着手することとしており、県としても必要な支援を行ってまいります。

  道路網の整備につきましては、「ダブルラダー結いの道」整備構想を基に、県下全域で着実に整備を進めているところであります。本年秋には国道四一五号羽咋バイパス、更に、年内には南加賀道路と国道二四九号輪島バイパスが一部完成供用するほか、金沢井波線などの隣県アクセス道路についても、整備促進を図っているところであります。

  また、金沢外環状道路海側幹線の金沢市福増町から白山市乾町間については、平成二十四年春の供用を目指して整備を進めているところであり、北陸自動車道との結節点となる「白山インターチェンジ(仮称)」についても、今年中に用地取得を終え、一部工事に着手いたします。さらに、北部延伸についても、着工区間の工事促進を図ってまいります。

  加えて、北陸自動車道安宅パーキングエリアに設置した簡易型インターチェンジ(スマートIC)については、利用台数が順調に増加していることから、一昨日、国土交通省に対し、その常設化のための連結許可申請書を提出したところであります。

  能登有料道路については、来年度中に、県立看護大インターチェンジをフルインター化するほか、別所岳サービスエリアの拡張整備や付近で進めているゆずりレーン延伸工事が完成し、更なる利便性の向上と魅力アップが図られるものと考えております。

  次に、交流基盤を活用した観光誘客についてであります。

  経済情勢の悪化により、国内外ともに、観光誘客にとっては厳しい状況が予想されますが、逆風に怯むことなく、観光を核とした交流人口の拡大を図るため、旅行の形態や価値観の変化など多様化する観光ニーズを的確に捉えながら、効果的かつ戦略的な取り組みを積極的に展開していく所存であります。

  昨年七月の東海北陸自動車道の全線開通以降、中京圏から本県への入り込み客数が増加するなど、この方面では追い風が吹いております。この開通効果を持続させ、中京圏から北陸を訪れる観光客の更なる拡大を図るため、今般、岐阜・福井・富山県と連携し、白山を中心とした周遊ルートを巡る旅行商品づくりなどを展開していくこととしたところであり、来年度は、白山広域ガイドブックを発刊するとともに、旅行会社に対する周遊観光ルートの共同提案などを積極的に行ってまいります。

  知的充足感や癒し、体験志向といった多様化する旅行ニーズに的確に対応していくことは、今後の観光誘客にとって欠かせない要素であり、これまでも、「本物を巡るいしかわならではの旅」や産業観光、グリーンツーリズムなどの推進に取り組んできたところであります。こうした取り組みを更に深化させるため、来年度は、本県の恵まれた四季折々の自然環境を活かしたエコツーリズムのモニターツアーを実施すると同時に、近年の健康づくりへの関心の高まりを踏まえ、奥能登地域でのヘルスツーリズムの実施を検討いたします。

  観光関連施設の魅力アップも重要であります。のとじま水族館については、能越自動車道の七尾開通や北陸新幹線開業を見据え、能登地域の観光拠点施設として、平成二十二年秋までのオープンを目指し、日本海側では最大規模のパノラマ大水槽の整備工事に着手いたします。また、本年十月に開園十周年を迎えるいしかわ動物園についても、ヒョウやイヌワシの迫力ある行動を間近で観察できるよう、展示施設を改修することとしております。

  海外誘客につきましては、交流人口の拡大に加え、諸外国との友好親善など様々な波及効果が期待できることから、昨年、誘客目標を五十万人に上方修正し、「海外誘客十倍増構想」としたところであります。現在、世界的な経済情勢の悪化や円高に伴い、海外誘客には逆風が吹いておりますが、今年は目標達成に向けて始動する重要な年であり、将来の布石となる施策も含め、積極的な取り組みを展開してまいります。

  新たな取り組みといたしましては、本県の観光資源がミシュランなどの旅行ガイドブックにより、高い格付けを受けたことを踏まえ、今後の誘客拡大が期待できる欧州や豪州への情報発信を強化し、本県の認知度向上を図ると同時に、外国人旅行者の国内旅行を手配するランドオペレーターや豪州の旅行会社、フランスのメディア関係者を招聘し、新たな海外誘客のネットワーク構築を図っていくこととしております。

  また、近隣アジア諸国からの誘客につきましては、台湾に加え、新たに韓国誘客コーディネーターを配置するとともに、県内の意欲ある観光団体や民間企業等が行う、近隣アジア諸国での旅行商談会の開催や国際旅行博への出展などを支援いたします。

  さらに、外国からの個人旅行客の増加に対応し、ガイドブックを作成するとともに、兼六園や金沢城公園にボランティアガイドを配置するほか、外国人旅行者が安心して県内を観光できるよう、市町や民間事業者等からなる委員会を設置し、北陸新幹線開業も視野に入れ、官民挙げて受入環境の充実を図るための計画を策定することといたしました。

  景観施策の推進につきましては、今年一月に施行した「いしかわ景観総合条例」を拠り所に、官民協働で景観づくりを推進するプロジェクトとして、「街なみ景観魅力アップ整備事業」を創設し、金沢市の寺町、石引、小立野をはじめ、和倉温泉や粟津温泉などにおいて、沿線住民の皆様のご協力をいただきながら、景観に配慮した無電柱化を積極的に進めてまいります。また、日本海の夕日や白山などの優れた沿道景観を楽しんでいただくため、大谷狼煙飯田線と南加賀道路で新たにビュースポットを整備することといたしました。

 

以上

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