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更新日:2010年4月9日

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県議会の議案説明要旨 - 平成20年9月11日 - 5 「安全でうるおい豊かな環境づくり」について

◎  9月補正予算の編成について

5 「安全でうるおい豊かな環境づくり」について

第五は、「安全でうるおい豊かな環境づくり」についてであります。

地域における医療提供体制の確保は、県民の安全・安心に直結する喫緊の課題であり、今後とも、県として取りうる対策を更に講じていく必要があると考えております。

そうした中、県の要請に応え、先般、金沢大学の医薬保健学域医学類の入学定員が、来年度から特別枠として五名増員されることとなりました。これを受け、県といたしましては、この特別枠に入学する医学生の卒業後における県内定着を図るため、今回、指定する県内の医療機関において一定期間勤務した場合、その返還を免除する修学資金貸与制度を創設することといたしました。

また、先般、金沢大学附属病院を中心に県も協力して、「石川県地域医療支援センター」が発足したところでありますが、この度、その支援活動による最初の成果として、県の地域医療人材バンクとの連携により、来月一日から珠洲市総合病院に医師一名が新たに赴任することとなりました。

今後とも、金沢大学や同支援センターと連携を図りながら、地域医療を担う医師の確保に努めていく所存であります。

能登半島地震の発生から一年半近くが経過いたしましたが、現在も片側通行を余儀なくされている国道二四九号八世乃洞門につきましては、平成二十一年中の供用開始を目指し、今月初めから新トンネルの岩盤掘削工事に着手いたしました。また、穴水町の中心市街地で建設を進めておりました店舗併用型の「能登ふるさとモデル住宅」につきましては、来月四日に完成する運びとなり、これに合わせ、住宅に関する相談窓口を設置するとともに、穴水町と地元商店街が連携し、特産品等のモデル販売が実施されることとなりました。

今後とも、「持続可能な能登の再生と創造」の実現に向け、全庁挙げて着実に取り組んでまいります。

また、震災対策といたしましては、新たに指定避難施設となった県立学校等の体育館について、これまで耐震診断と補強計画の作成を行ってきたところでありますが、今年度中に実施設計を終え、来年度から二カ年で全ての工事を完了することとしております。

地球温暖化につきましては、その対策が世界的な課題となっており、国民生活のあらゆる場面において、温室効果ガスの排出抑制に向けた取り組みを更に進めていくことが求められております。このため、本県では地球温暖化対策室を設置し、特に民生部門を中心とした施策の展開を図っているところでありますが、今後は、普及啓発に加え、県民の皆様に具体の行動を起こしていただけるような取り組みを、更に進めていくことが必要であると考えております。

そうした観点に立ち、先般、専門家からなる「いしかわ流エコリビング研究会」を設置し、ドイツのハム市エコセンターとも連携しながら、本県の気候や風土に適した住宅の省エネ対策の在り方を検討していくことといたしました。今年度は、県民の皆様に住宅の省エネ対策を実践していただくためのマニュアルを作成するとともに、住宅の省エネ改修の効果を実証するためのモニタリング調査を実施いたします。

また、事業者版環境ISOの取り組みを深化・ステップアップするため、取り組みが容易なオフィスだけでなく、業務の現場を含めた業種別マニュアルを作成するとともに、学校及び地域版環境ISOの取り組みを更に促進するため、電気や水等の使用量の削減に成果を上げた学校や地域に対し、エコ商品を贈り物として還元するエコギフト事業を実施することといたしました。

生物多様性の確保につきましては、地球温暖化防止と並ぶ重要な課題であり、人が適度に手を入れることで豊かな自然が守られ、多くの生物の生息空間となっている里山や里海は、未来の世代に継承していかなければならない貴重な財産であります。

そうした認識のもと、今回、国連大学高等研究所の本県オペレーティング・ユニットとも連携し、里山や里海を中心に、生物多様性の確保に向けた取り組みを推進するための拠り所となる、石川型の生物多様性戦略ビジョンを策定することといたしました。

また、今後、希少生物が生息する地域において農業基盤整備等を実施する際には、地域の方々の参画をいただき、営農と里山の機能を両立させながら生物多様性を確保するため、石積み水路やビオトープなどを併せて整備していきたいと考えており、そのための調査と計画策定に着手いたします。

さらに、棚田やため池、水路など里山における水と土の保全システムの実態調査や、人の営みが生み出す生活景観と自然景観とが調和した里山景観の実態調査を実施し、それらの保全・再生に向けた取り組み手法を検討することといたしました。

このほか、県民の皆様に、里山や里海に関する理解や知識を深めていただくため、明後日から、金沢と能登を会場に「里山里海国際交流フォーラム」を開催するとともに、来月二十六日を中心に、夕日寺健民自然園をメイン会場として、県民参加型の「いしかわ里山フェア」を開催いたします。

今後、こうした取り組みを部局横断で計画的に進め、人と自然とが共生するモデルとして、里山や里海の利用・保全を図るとともに、平成二十二年のCOP10関連会議の本県開催に繋げていきたいと考えております。

 

以上

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所属課:知事室秘書課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1221

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