県議会の議案説明要旨 - 平成20年6月10日 - 2 「個性を活かした文化と学術の地域づくり」について

◎  当初議会以降の進展について

2 「個性を活かした文化と学術の地域づくり」について

第二は、「個性を活かした文化と学術の地域づくり」についてであります。

金沢城跡につきましては、先月十六日、国の文化審議会から答申がなされ、国の史跡指定を待つばかりとなっております。本県が世界遺産候補として提案している「城下町金沢の文化遺産群と文化的景観」の中核をなす資産であり、昨日、鶴丸倉庫が国の重要文化財に指定されたことと相俟って、構成資産の充実が一段と図られるものと認識しております。

金沢城公園につきましては、金沢城跡の史跡指定を機に、更に貴重な歴史文化遺産としての価値を育むとともに、新たな文化資産の創出を図るため、河北門及びいもり堀の復元整備を着実に進めてまいります。

兼六園周辺の文化施設につきましては、本年四月に「石川四高記念文化交流館」が開館し、多くの観光客や県民の方々にご利用いただいております。また、県立美術館については、この秋九月二十日のリニューアルオープンに向け整備を進めており、本多の森公園の園路整備を併せて実施することにより、周辺の回遊性の向上も図ることとしております。

今後、これら施設面の充実に加え、「兼六園周辺文化の森ミュージアムウィーク」や周辺文化施設それぞれのソフト面の充実にも努め、賑わいの創出を図ってまいります。

県庁跡地につきましては、現在、埋蔵文化財調査及び広坂庁舎二号館解体工事の実施設計を行っているところであり、この秋には南ブロックの保存・改修工事に着手し、平成二十二年春の南ブロック供用開始に向け、着実に整備を進めてまいります。なお、供用後の南ブロックの名称につきましては、県民の皆様方にとって親しみやすいものとするため、今後、広く公募することとしております。

先般、県立音楽堂を中心に開催された「ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2008」につきましては、県内外から目標を大きく上回る八万三千人余の方々の参加を得て、盛況のうちに閉幕することができました。本県における音楽愛好家の裾野の拡大をはじめ、音楽文化の県内外への発信や新たな賑わいの創出が図られると同時に、今後の継続開催にも繋げることができたものと考えております。

 

以上

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