県議会の議案説明要旨 - 平成20年2月25日 - 4 みんなで支える安らぎのある社会づくりについて

◎  主な施策の概要について

4 みんなで支える安らぎのある社会づくりについて

第四は、「みんなで支える安らぎのある社会づくり」についてであります。

人口減少が現実のものとなった今日、少子化対策は県民挙げて推進すべき課題であり、昨年制定した「いしかわ子ども総合条例」に基づき、ワークライフバランスの推進、子育て支援、子どもの健全育成など、幅広い施策を展開し、社会全体で子育てを支援する気運の醸成や仕組みの構築に、更に力を注いでまいります。

ワークライフバランスの実現に向けた企業の取り組みは、少子化対策の重要な柱であります。全国に先駆けて、「いしかわ子ども総合条例」で一般事業主行動計画の策定義務を従業員百人以上の企業まで拡大した結果、県内企業の計画策定率は全国第一位となっております。今後は、モデル企業に対するコンサルティングや成果の普及啓発など、取組内容の質的向上を進め、仕事と子育てを両立できる職場環境の整備に努めてまいります。

また、新たに、ポイント交換を活用した寄附など、企業が取り組みやすく、県民の方々が参画しやすい方法で、子育て支援の輪を広げる「県民参加型ふるさといしかわ子育て応援事業」を創設することといたしました。

マイ保育園登録制度につきましては、子育て支援コーディネーターによる「子育て支援プラン」作成のモデル事業を行っており、母親の育児不安の解消や子どもの社会性を育む観点から高い評価を得ております。この取り組みを全県に展開するため、コーディネーターの養成やプランの策定に対する支援を行うほか、児童館や保健所などとの連携を進め、マイ保育園が地域の子育て支援の拠点となるよう、その機能強化を図ることとしております。

県立中央児童会館については、本年四月に、「いしかわ子ども交流センター」としてリニューアルオープンいたします。それに併せ、(株)小松製作所、(株)金沢村田製作所等の企業や大学から協力をいただき、子どもが夢を抱くような最新のロボットや機械を展示するなど、子どもの健全育成や子育て支援の拠点としての活動を推進してまいります。

食育の推進につきましては、地域版食育推進計画の普及を図るため、「食育コーディネーター」を養成するほか、学校における食育推進のため、全市町に栄養教諭を配置することといたしました。

平成二十二年に本県で開催される「第二十三回全国健康福祉祭（ねんりんピック）」につきましては、来年度、健康福祉部に「ねんりんピック推進室」を設置するとともに、大会実行委員会を組織するなど、開催に向けた準備体制を整えることとしております。

また、障害者自立支援法の円滑な施行に向け、昨年度設置した基金の活用を含め、利用者負担の更なる軽減や事業者の経営基盤の強化などの緊急措置を講じてまいります。

 

以上

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