県議会の議案説明要旨 - 平成20年2月25日 - 広域交流基盤を活用した石川の活力向上について

◎  広域交流基盤を活用した石川の活力向上について

さて、本年六月に小松・台北便が就航し、七月には東海北陸自動車道が全線開通いたします。そして、秋には、金沢港が国際物流拠点港として飛躍する足掛かりとなる大水深岸壁が供用開始し、本県は、陸・海・空の新たな広域交流基盤を手にすることとなります。こうした中、特色ある産業の集積、豊かな自然環境、伝統文化や歴史的文化遺産など、本県の誇るべき優れた地域資源に更に磨きをかけ、魅力の向上を図ることにより、これらの広域交流基盤を最大限に活用し、人やものの交流を一層盛んにし、人口減少時代においても、本県の活力と賑わいを育んでいかなければなりません。また、こうした取り組みは、六年後の北陸新幹線金沢開業にもつながるものであり、来年度は、その試金石とも言える重要な年であると考えております。

その北陸新幹線の金沢開業を見据えた都心地区の魅力向上につきましては、来年度は、石川四高記念文化交流館及び県立美術館が相次いでリニューアルオープンいたします。また、新たに、金沢城公園のいもり堀の水堀化や、旧県庁本館南ブロックの保存・改修及び周辺の緑地整備についても、平成二十二年の完成を目指して工事に着手するなど、一歩一歩着実に取り組んでまいります。併せて、開業効果を最大限に引き出し、その効果を県内全域に波及させるため、県内各界各層の代表者等で構成する戦略会議を設置し、開業に向けたアクションプランを策定することとしており、官民一体となった取り組みを一層推進してまいる所存であります。

こうした取り組みを含め、昨年度改定した長期構想に掲げた八つの重点戦略を具現化していくための取り組みを本格化し、加速させていくこととしております。

 

以上

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