県議会の議案説明要旨 - 平成19年2月22日 - 4 みんなで支える安らぎのある社会づくりについて

◎  主な施策の概要について

4 みんなで支える安らぎのある社会づくりについて

第四は、「みんなで支える安らぎのある社会づくり」についてであります。

少子化対策を県民挙げて強力に推進していくための拠り所となる「いしかわ子ども総合条例」を今議会に提案いたしました。子育て支援、子どもの健全育成、子どもの権利擁護といった幅広い分野を包含するものであり、この条例を核に、次代を担う子どもたちが自由闊達に活動でき、健全な心身を形成し、自立した大人に成長していくことができる社会の実現を目指し、積極的な施策を展開してまいる所存であります。

昨年一月から始まったプレミアム・パスポート事業は、非常に高い評価をいただいておりますが、この子育て支援の輪を更に広げ、社会全体で子育てを支援する仕組みへと深化させる観点から、「ふるさといしかわ子育て応援ファンド」を創設することといたしました。加えて、新たに、毎月十九日の県民育児の日に、子どもの数に関わらず全ての子育て家庭に特典を提供していただく店舗を、「チャイルド・プレミアム協力店」として募集することとし、本年四月の育児の日から開始することとしております。

また、仕事と子育てを両立できる職場環境の整備については、県内の大半を占める中小企業における取り組みも重要であり、全国初の取り組みとして、現在、法律上、従業員三百人を超える大企業にのみ義務づけられている一般事業主行動計画の策定義務を百人以上の企業に拡大し、計画策定の支援及び普及啓発を実施することとしております。

マイ保育園登録制度につきましては、昨年十月から、子育て支援コーディネーターを配置し、在宅の子育て家庭を対象に「子育て支援プラン」を作成するモデル事業を実施しておりますが、県内全ての保育所で実施することを目指し、来年度は子育て支援コーディネーターの養成に力を入れることとしております。

県立児童会館につきましては、平成二十年度から「子ども交流センター」として改編し、子どもの健全育成に加え、子育て支援や子どもの権利擁護など、機能の充実を図るほか、その一環として県立中央児童会館のリニューアル工事を実施することとしております。

食育の推進につきましては、本年三月に策定する「いしかわ食育推進計画（仮称）」に基づき、家庭・地域・学校を挙げて食を通じた子どもの健全育成や伝統ある食文化の継承に取り組むため、推進体制の構築や地域版・家庭版食育推進計画の普及を図るほか、学校における食育推進のため、全市に栄養教諭を配置することとしております。

高齢者施策につきましては、在宅の認知症高齢者に対する地域ぐるみの支援体制の構築を図るほか、平成二十二年に本県で開催される「第二十三回全国健康福祉祭(ねんりんピック)」について、基本構想の策定などの準備を開始することとしております。

また、県民の健康づくりにつきましては、「いしかわ健康フロンティア戦略」に基づき、健康寿命の延伸を基本目標に、引き続き、「いしかわ健康学講座」の開講や、宝達志水町におけるメタボリックシンドロームの克服に重点をおいたモデル事業を実施してまいります。

障害者施策についてであります。昨年四月の障害者自立支援法施行以来、関係者から様々な指摘があり、今般、国の補正予算において、都道府県に基金を設置し、事業者に対する激変緩和措置や利用者負担の軽減を実施することとされたことから、本県においても必要な対応を図ることとしております。また、授産施設に経営アドバイザーを派遣することなどにより、施設で働く障害者の収入確保を図りその自立を支援するほか、リハビリテーションセンター内に「高次脳機能障害相談・支援センター」を設置することといたしました。

錦城学園の改築につきましては、居住棟が完成し、来年度は、作業棟などの改修を行うほか、体育館の工事に着手することとしております。

男女共同参画の推進につきましては、企業と地域における女性の「縦へのチャレンジ」、「横へのチャレンジ」、「再チャレンジ」の三つのチャレンジを支援する観点から、ワークライフバランス表彰企業の役員が推進役となり、企業における男女共同参画の取り組みや普及啓発を図るとともに、地域づくりやNPO活動に取り組む意欲のある女性を対象とした女性チャレンジ塾を開講することとしております。

 

以上

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