県議会の議案説明要旨 - 平成18年2月17日 - 2月補正予算の概要について

◎  2月補正予算の概要について

本日、追加提案をいたしました平成十七年度一般会計補正予算及び特別会計補正予算につきまして、その大要をご説明申し上げます。

今回の補正予算は、先般成立した国の補正予算で新たに認証が得られたものなどを計上するほか、除雪経費や道路損傷対策、福祉医療対策など、この時期に対応せざるを得ない諸事業につきまして所要の予算を措置いたしました。また、今年度の最終補正予算となるため、各事業の執行状況を精査し、整理いたしたところであります。

まず、社会福祉施設等の整備についてであります。昨年十一月に着工した錦城学園の整備につきましては、当初に予定しておりました額を下回る認証しか得られておりませんでしたが、入所者や保護者の期待に添えるよう、その後も、鋭意、国に働きかけをしてきた結果、今般、国の補正予算による追加認証を得ることができ、事業を大幅に前倒しすることといたしました。また、身体障害者福祉工場の大規模修繕を行い、障害のある方々の就労環境の充実を図ることとしております。

県有施設の石綿対策につきましては、国の補正予算を活用し、一般の方々が利用する施設など早急に石綿の除去工事を実施する必要があるものについて、所要の予算措置を講じたところであります。併せて、民間や市町の教育・福祉施設などの石綿の除去工事等についても支援することとしております。

昨年十二月中旬から本格的に降り始めた雪は、約一ヵ月間降り続く長期継続型の予期せぬ大雪となったことから、道路除雪費について必要な予算を追加計上するほか、冬期に損傷した路面補修等を早期に実施することとしており、今後とも、雪害対策に万全を期してまいります。

以上のほか、福祉医療対策として、老人医療費などの増加に伴う所要の県負担金等を追加計上するほか、美術館の展示品や図書館の資料の充実を図ることとしております。職員の退職手当についても、早期退職優遇制度を利用した退職者の増加に伴い、追加計上したところであります。また、事務的経費の節減や入札執行後の残額、災害復旧事業等の精算整理などにより不用額が生じたものについて、減額整理を行っております。

この結果、総額で四億四千八百万円余の増額補正となり、現計予算とあわせ、五千三百二十億七千万円余となっております。

歳入についてでありますが、県税収入は、昨今の景気回復基調や株式市場の活況を反映して、個人県民税・法人事業税などで当初の見積もりを上回ることが確実となったことにより、今回二十三億円余を補正することといたしました。また、地方交付税や地方特例交付金なども既に計上している予算を上回ることとなったため、将来の財政需要に備え、予定していた財政調整基金や減債基金の取り崩しを一部取り止めることといたしております。

特別会計につきましては、事業会計を含め十六の会計を、今回、補正いたしております。

金沢競馬につきましては、先日の議案説明において申し上げたとおり、競馬を取り巻く環境は依然として厳しく、今年度も赤字を計上せざるを得ない状況であり、今回の補正予算において基金の取り崩しにより対応することといたしました。来年度は業務の民間委託など組織のスリム化や開催経費の削減に努めるほか、他場との相互発売やIT企業との連携などにより、更なる経営の健全化を図ってまいる所存であります。

金沢港大浜用地につきましては、昨年十月からコマツと交渉をしてまいりましたが、先月二十五日に仮契約を交わしたところであり、土地の売却に係る所要の予算措置を講じております。なお、今議会で議決をいただければ、正式な契約となるものであります。

 

以上

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