県議会の議案説明要旨 - 平成16年12月3日 - 小松・上海定期航空路線の開設、「観光振興行動計画」について

◎  小松・上海定期航空路線の開設、「観光振興行動計画」について

さて、このたび、念願でありました小松・上海間の定期航空路線が開設されました。去る十一月二十五日には、多くの中国の方々が小松空港に降り立つとともに、一路中国に向けて飛び立つ初便の姿が見られたところであります。また、十一月一日には、小松・成田便も運航を開始しており、まさに、本県から世界に向けた扉が大きく開かれつつあることを実感しているところであります。新たな路線開設に至るまでの議員各位をはじめ県民各界各層、そして福井県の皆様方の多大なご協力、ご支援にお礼を申し上げますとともに、空港周辺住民の皆様方や防衛庁など関係機関の深いご理解に感謝を申し上げたいと思います。今後は、上海便、成田便ともに安定した需要の確保に向けた取り組みが重要になってまいります。引き続き、両便の利用促進のため、皆様方のご支援、ご協力をお願いする次第であります。

この小松・上海便の就航に先立ち、私は、答礼のため中国を訪問し、中国東方航空や江蘇省政府などを訪問し、お礼を申し上げてまいりました。

また、これに併せて、この定期便就航や九月からの訪日団体観光旅行に対するビザ発給対象地域の拡大等を踏まえ、上海市及び南京市で本県の観光プロモーションを併せて実施をいたしました。私自身も、上海市で開催した県内の観光地が舞台となるテレビドラマ「花の恋」の制作発表会や南京市での観光説明会に出席し、本県の魅力を強くアピールするとともに、ドラマに関連した旅行商品づくりなどを働きかけたところであります。

なお、初便の就航に併せ、観光交流大使を相互に派遣し、本県と江蘇省の観光交流を深めることといたしました。

今春からはソウル便も増便されています。また、能登空港を活用した台湾からの国際チャーター便についても、引き続き来春以降の運航が予定されていると聞いております。現在、二十一世紀型の観光振興を図るため、「観光振興行動計画」の策定を鋭意進めているところでありますが、この一県二空港時代に対応した広域観光や国際観光の推進という視点は、今後の観光振興の大きな柱になるものと考えております。今後とも、新たな状況に即応した施策の再構築を図りながら、一層の誘客促進に取り組んでまいる所存であります。

 

以上      

●目次に戻る ●前へ戻る ●次へ進む