県議会の議案説明要旨 - 平成14年9月18日 - 原子力発電所の安全確保について

◎  原子力発電所の安全確保について

本日、ここに、平成十四年第四回県議会定例会が開かれるにあたり、最近の県政の状況と提案いたしました一般会計補正予算及び特別会計補正予算並びにその他の諸議案につきまして、その大要をご説明申し上げます。

はじめに、このほど、東京電力（株）の原子力発電所において、自主点検作業の記録に不正があることが明らかになりました。加えて、国の対応の遅れや関係自治体への情報提供が適切になされなかったことについても、国民の原子力発電所の安全性に対する不安のみならず、原子力行政に対する不信感を招くこととなり、極めて遺憾なことであります。国では、各電力会社に総点検を指示したところでありますが、本県も、直ちに、北陸電力（株）に対して、自主点検作業が適切に行われていたかを調査するとともに、その結果を広く県民に公表するよう文書により強く要請したところであります。併せて、原子力発電所が立地している本県を含め、十四道県で構成する「原子力発電関係団体協議会」では、国に対し、東京電力（株）に対する徹底的な調査はもとより、北陸電力（株）など他の事業者への調査確認及び指導を行い、その結果について、関係自治体に対する十分な説明と情報公開を徹底する旨の要請をいたしました。今後とも、原子力発電所の安全確保については、県民の信頼を損なうことのないよう適切な指導を行ってまいりたいと考えております。

 

以上

●目次に戻る ●次へ進む