県議会の議案説明要旨 - 平成14年6月11日 - 2-(4) いしかわからの情報発信について

◎  6月補正予算の概要について

2  21世紀における発展の礎づくりについて

(4)いしかわからの情報発信について

第四は、いしかわからの情報発信についてであります。

本県の風格ある歴史を象徴する金沢城につきましては、金沢城研究調査室の専門スタッフを増員し、絵図・文献、石垣、埋蔵文化財などの調査研究に本格的に着手するとともに、その成果をデータベース化し、県内外に情報発信することとしております。また、将来の乾櫓や辰巳櫓等の復元の可能性を探るための基礎的調査も実施し、県民共有の歴史財産に更なる磨きをかけることとしております。

県立音楽堂が九月に開館一周年を迎えることから、九月十二日からの一週間を「音楽堂ウィーク」として、舞台裏の見学など県民に身近に親しんでいただく諸事業を展開し、本県の文化拠点を、より一層愛される施設となるようにしたいと考えております。

さらには、昨年の欧州主要都市における展示事業や本年二月の「フランクフルト・メッセ」における特別企画展の成果を踏まえ、首都圏等で欧州有名陶磁器メーカーとの共同展示を実施し、本県の伝統的工芸品の魅力を発信することとしております。

本県は観光立県でもあることから、引き続き、観光施策の推進にも力を注いでまいります。現在、金沢城公園で開催している「加賀百万石博」は、関係業界のご努力等により好評を博し、入場者数が四十五万人を超えるなど順調な入り込みとなっておりますが、開催期間が長期にわたることもあり、順次、展示内容の充実を図ってまいりたいと考えております。さらに、大河ドラマ放送終了後は、県外に浸透した「加賀百万石」のイメージを活用して更なる誘客促進を図りたいと考えており、その具体的方策の検討に着手することとしております。

また、豊かな自然を活かして、県内外の観光客の方に心身のリフレッシュや自然体験の機会を提供するグリーン・ツーリズムにつきましては、県内での一層の定着を図るため、新たに利用者、受入者の双方が参加する推進協議会を設置し、啓発活動を実施するとともに、意欲的に取り組む地区を支援するなど、自然、文化、食材など本県の豊かな資源を活かした特色あるグリーン・ツーリズムを展開してまいりたいと考えております。

昨年、友好交流の合意書をとり交わした韓国の全羅北道より、八月に開催される「全州世界ソリ祝祭」への訪問団派遣の要請がありました。このため、県議会や関係団体の方々とともに訪問団を組織し、訪問することとしております。本県の伝統芸能の公演や観光・物産の紹介展も併せて開催し、相互の友好をより一層深めたいと考えております。  

 

以上

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