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更新日:2010年4月2日

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県議会の議案説明要旨 - 平成14年6月11日 - 時代認識について

◎  時代認識について

戦争の世紀といわれた二十世紀が去り、新しい世紀を迎えましたが、世界各地では、依然として紛争や貧困、飢えや差別に多くの人々が苦しんでいる状況が続いております。特に、昨年九月には「世界が変わった」といわれる日を体験し、映像の中の現実に世界が震撼いたしました。世界は未だ冷戦終結後の混迷を脱しているわけではなく、新しい国際秩序を模索し続けているところであるといえます。

一方、国内に目を転じても、拡大と成長の時代は終焉し、成熟社会を迎えるとともに、学歴社会や終身雇用制度、さらには護送船団方式といった、これまでの日本の繁栄を支えてきた仕組みが行き詰まり、むしろ新たな発展を阻害するようになってきております。特に、バブル経済崩壊後、日本経済は低迷したまま、少子化と超高齢化社会の到来が指呼の間に迫り、国民の間には、将来に対する不安が深まりつつある状況となっております。

また、これまでの効率性を重視した右肩上がりの社会システムは、私たちの生活のあらゆる面に制度疲労ともいうべき歪みを生み、例えば、児童虐待やドメスティック・バイオレンス、さらにはいじめや不登校といった子どもたちをめぐる諸問題を生じさせる結果となっております。加えて、科学技術や工業技術の進歩を背景に、大量生産、大量消費、大量廃棄のシステムが築き上げられてきましたが、その一方で、地球規模の環境問題も深刻化しつつあり、白砂青松の美しい自然を二十一世紀に残していくためには、循環型社会への移行を急がなければなりません。

このように時代が大きく変化する中で、地方公共団体に対する行政ニーズもまた複雑多様化しつつあり、今後、どのような行政体制と行政手法で対応していくかが、これからの地方公共団体に託された重要な課題であります。本県では、近年の地方分権や規制緩和の動きと軌を一にし、県民の県政への参加と協働、行政評価の導入による成果重視の考え方、市町村合併の促進などを進め、県民ニーズに即応できる行政システムの整備充実に努めてまいりたいと考えております。今まさに、複雑に絡まり合っている旧来の諸制度を一つ一つ解きほぐし、新たな改革デザインに基づいて順序よく整理し、その装いを新しくすることによって、安全で、誰もが住みやすく、創造に溢れた社会を、将来に向けて築いていくことが重要だと考えているところであります。

このような状況の中、今一度、本県の過去と現在を見つめ直し、未来の変化を見据え、確かなビジョンと指導力で本県が歩むべき道を切り拓いていかなければなりません。

 

 以上

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