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更新日:2010年4月1日

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県議会の議案説明要旨 - 平成13年6月13日 - 最近の県政の状況について

◎  最近の県政の状況について

本日、ここに、平成十三年第二回県議会定例会が開かれるにあたり、最近の県政の状況と提案いたしました諸議案につきまして、その大要をご説明申し上げます。

はじめに、新世紀における本県の風格ある歴史と重厚な文化を表すシンボルとして、整備を進めております菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓と県立音楽堂につきましては、ほぼ完成し、現在、記念事業の準備を鋭意進めているところであり、二十一世紀において「いしかわの個性」を新たに担うこととなるこれら施設のオープンを、その幕開けを飾るに相応しい記念事業の中で県民の皆様方とともに迎えたいと考えております。

具体的には、金沢城址公園内の菱櫓等は、全国都市緑化いしかわフェア「夢みどりいしかわ2001」に併せ、九月八日に皆様方にお披露目をすることとしております。先般も大勢のボランティアの方々と100日前祭を開催いたしましたが、緑化フェアにおきましても県民の方々にボランティアとしてご参加いただき、共に花と緑の夢空間を創り上げ、県内外から来られる多くの方々にその美しさを楽しんでいただくとともに、明治以降に復元された木造城郭建造物としては国内最大規模である菱櫓等の威容から加賀百万石の栄華を偲んでいただくことによって、石川の豊かな緑と風格ある歴史を心から堪能できるフェアにしたいと考えております。

また、県立音楽堂では、九月十二日の開館後、半年間にわたって開催をいたします約百の開館記念事業で、邦楽における人間国宝の方々や世界を代表するウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、さらには韓国、中国、ロシアから交響楽団、舞踊団に出演していただくこととしており、特に韓国からは、開館記念式典に併せ、全羅北道柳鍾根(ユ・ジョングン)知事をお招きし、今後の友好交流に関する議定書を締結するとともに、全羅北道紹介展等を開催して友好関係をより一層深めることとしております。

今後とも県立音楽堂が、本県において永く培われてきた邦楽文化と、本県で生まれ育ったオーケストラ・アンサンブル金沢に代表される洋楽文化との交流・発信拠点として、広く県民の皆様方から愛される施設となるようにしてまいりたいと考えております。

さて、先月十八日には、内浦町において約六十ヘクタールの山林を焼失する林野火災が発生いたしました。被害に遭われた方々に対しましては謹んでお見舞いを申し上げます。幸いにして死傷者や住宅への延焼はありませんでしたが、住民の方々に対し避難勧告が出される事態となりましたので、人命の安全を第一に考え、関係機関と十分連絡をとり対応するよう指示いたしました。先般、現地の状況を見てまいりましたが、近隣からの応援も含め多くの方が懸命な消火活動にあたられました。ここに改めて、関係者の皆様の献身的なご尽力に対し、深く感謝の意を表するものであります。

今後の林野火災の防止に向け、直ちに全市町村に対し、関係機関と連携したパトロールの強化や水利の点検確保に努めるよう通知したところであり、林野火災に有効な空中からの消火能力の向上のため、消防防災ヘリコプターの装備を増強することとしております。

また、四月には、金沢市、内灘町の小中学生が給食用牛乳により吐き気、腹痛等を訴える事故が発生いたしました。このような事故が二月の消毒剤混入事故に続いて起こったことは誠に遺憾であり、被害に遭われた方々には心よりお見舞いを申し上げます。県としましても、金沢市による原因究明に協力するとともに、同様の事故が短期間に相次いだ事態を踏まえ、五月二日に本県乳製品製造事業所の責任者を緊急に集め、食品はその安全を確保することが何よりも優先することから、全社員に衛生教育の徹底を図るとともに、異常時における作業手順の見直しなど衛生管理体制の再点検を行うよう厳に指導いたしました。事故を起こした会社は、既に自主廃業をしており、酪農家や学校給食用牛乳の代替供給等に支障がないよう関係団体を指導しているところであります。

さて、私は先般、ルクセンブルグ大公国との交流の進展と本県伝統的工芸品産業の振興、さらには自然環境分野等の先進事例の調査のため、県議会や関係団体の方々とともに欧州を訪問いたしました。

フランスでは、平成十五年にパリ日本文化会館における輪島塗展覧会の開催を合意するとともに、ルクセンブルグ大公国では、ルクセンブルグ外務省と商業会議所を訪れ、カーゴルックス航空貨物便五便化の早期実現について要請をしたほか、訪問に先立って設立されたルクセンブルグ石川協会など民間組織を活用して、経済・文化・スポーツなどにおける幅広い交流促進について合意が得られたところであります。

また、県内伝統的工芸品産業の関係者からのご要請にお応えし、ルクセンブルグ、フランクフルト、コペンハーゲン、ロンドンの四都市で開催した本県伝統的工芸品の展示事業に出席するとともに、現地工芸関係者との交流を図ってまいりました。新しい試みとして、ウェッジウッド、ヘキストなどの欧州有名陶磁器メーカー等との共同展示をし、いずれの会場にも多くの方々が訪れ、高い評価をいただいたところであります。一方、同行した関係者の方々からは、伝統を守りつつ新しいものに挑戦する姿勢、販売における戦略の確かさ、デザインに対するこだわりなど多くのことを肌で学ぶことができたとのご意見を数多くお聞きしました。私自身も改めて本県の伝統的工芸品に対する自信を深めたところであり、これらの交流を通じて得たものを、今後とも本県の伝統的工芸品産業の振興にぜひとも役立ててまいりたいと考えております。

そのほか、ドイツでは、子ども達への環境教育やグリーンツーリズムの先進事例を調査し、本県においても豊かな自然環境を活かした施策の更なる充実に取り組むこととしたほか、デンマークでは、世界的評価の高い北欧デザインの拠点であるデザインセンターを訪れ、デザイナーの相互派遣など本県との人材交流を進めるとともに、本年秋には本県で開催するデザインに関する国際セミナーに講師を招聘することで合意いたしました。

今回の訪問により、幅広い人的ネットワークの形成と先進施策の調査研究に大きな成果を得たところであり、可能なものについては直ちに予算に反映してまいりたいと考えております。

さて、当初議会でも申し上げましたように、個性豊かな地域社会の時代である二十一世紀においては、本県の個性である風格ある歴史と重厚な文化を活かした施策を展開するとともに、環境、福祉、教育等の分野において、県民の方々の生活の質が豊かになるような県政運営に努めてまいりたいと考えております。さらには、右肩上がりの社会システムの中で生じた歪みに対して、きめ細かく対処することに加え、二十一世紀の本県発展の礎となる「ソフトインフラ」の整備にも取り組むことが肝要と考えており、本年度の当初予算においても、そのような考えを基本に施策の展開を図っているところであります。

 

以上

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所属課:知事室秘書課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1221

ファクス番号:076-225-1222

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