県議会の議案説明要旨 - 平成13年2月27日 - 8 良質な社会資本整備

◎  重要施策への取り組みについて

8 良質な社会資本整備

併せて、良質な社会資本の整備にも引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

まず、能登空港につきましては、平成十五年の開港に向け今後とも着実に工事を進めてまいりたいと考えております。秋には能登空港ターミナルビルの建設に着手することとしており、能登の空の玄関としてふさわしいものとなるよう整備したいと考えております。さらに、定期便就航をより確実なものとするため、能登空港利用予定者の会員組織として新たに「能登空港ウィングネットワーク（仮称）」を設置し、会員交流会の開催等今後の航空需要の拡大に向け、諸施策の積極的な実施に取り組んでまいりたいと考えております。

小松空港につきましては、ソウル便がこの四月から三便化となり、またカーゴルックス航空貨物便についても現行の週三便から週五便に枠の増加が認められることとなりました。関係各位のご尽力に改めて深くお礼申し上げます。貨物便の増便により新たに新国際線貨物ターミナルを建設したいと考えており、将来の貨物需要の増加にも対応した物流拠点として整備したいと考えております。さらに、滑走路の修繕強化につきましては、十三年度政府予算案において調査費が認められたところであり、一日も早く整備されるよう国の調査に協力するとともに、引き続き関係機関に強く働きかけてまいりたいと考えております。

北陸新幹線につきましては、高速交通体系の柱として今後も引き続き早期全線整備に全力を尽くす所存であります。昨年十二月には、政府・与党整備新幹線検討委員会において政府・与党申合せがとりまとめられ、長野・富山間については「フル化し、今後概ね十二年強後の完成を目指す」、また、富山・金沢間については、新たな「見直しの際、石動・金沢間を既に着工していることを踏まえて認可に向けた検討を行う」こととされたところであります。この申合せにより、ようやく北陸までレールがつながることになったことについては、全線整備に向けて一定の前進があったものと受け止めており、これまでご尽力をいただいた関係各位に厚くお礼申し上げます。今後は、富山以西への延伸に向け、出来るだけ早く見直しをしていただくことを要望するなど、早期全線整備に向けて、沿線各県と連携を密にし、県議会及び関係各位のご支援をいただきながら、最大限の努力をしてまいりたいと考えております。

のと鉄道穴水・輪島間につきましては、本年四月からのバス運行を円滑に開始するためのバス購入、バス停整備等の諸準備もほぼ整ったところであります。また、料金面での利用者の急激な負担増を緩和するため、定期利用者や六十五歳以上の高齢者の方について、のと鉄道との運賃差額を助成することとしております。

なお、輪島駅周辺整備につきましては、輪島市が行う駅前広場の整備に併せて、バス交通の結節点機能の強化を図るため、駅前交差点の改良整備を行うことといたしました。

道路網の整備につきましては、県土ダブルラダー構想の実現に向け、高規格幹線道路や地域高規格道路の整備推進とともに、南加賀道路、金沢外環状道路海側・山側幹線、能登有料道路のゆずりレーンや珠洲道路などの整備をより一層促進することとしております。また、内灘大橋については、整備を進めております白帆台ニュータウンの分譲開始にあわせまして、本年秋に完成供用することとしております。

電源立地につきましては、基本的には、地域振興に有効な政策の一つであると理解しておりますが、原子力発電所の立地につきましては、引き続き、住民の合意を最大限に尊重し、慎重に対応してまいりたいと考えております。

新たな交流人口の増大と中心市街地の活性化、さらには南加賀地域の一層の振興を図る拠点施設となる小松駅周辺文化施設につきましては、小松駅周辺整備事業のいわゆる三点セットの完成にあわせ整備することといたしております。歌舞伎の上演が可能な多目的ホールを始め、市民の発表会にも利用できる小ホールや研修室などを計画しており、県民の多種多様な文化活動に活用していただけるものと考えております。

金沢港につきましては、県内建設機械メーカーが他港から利用をシフトするなどその役割が高まっており、環日本海時代の人・もの・情報の広域交流拠点として、十三年度内を目途に将来ビジョンである金沢港港湾計画を策定することとしております。また、七尾港では、府中地区の七尾マリンパークも十三年度内に完成することとなっており、七尾湾周辺の新たな憩いの場として、県民の皆様や観光客に親しまれるものと考えております。さらに、平成十四年に金沢港、七尾港を中心に開催予定の「第十七回海の祭典」に向けた準備にも鋭意とりかかることといたしました。

また、県庁移転跡地に関しましては、昨年八月に県庁移転跡地等検討懇話会で中間取りまとめが行われたところでありますが、今後も引き続き、金沢市と連携し、諸課題の整理、検討を進めるとともに、県庁が移転する時期も念頭に置きつつ、県議会及び県民の皆様のご意見もいただきながら、県都の中心部にふさわしい具体的な利活用策をとりまとめてまいりたいと考えております。

中心商店街の活性化につきましては、空き店舗を活用した情報発信拠点の整備などITを活用した新たな事業の展開を図るものについて支援するほか、商店街が行うイベントなどを支援するため、新たに商業活性化推進基金（仮称）を創設いたしました。

 

以上

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