県議会の議案説明要旨 - 平成12年9月18日 - 1 IT(情報技術)革命に対する取り組みについて

◎  社会経済の変革に即応した県政の推進

1  IT(情報技術)革命に対する取り組みについて

さて、その二十一世紀の扉が開かれるまで三カ月余りとなった今、社会経済はめまぐるしく変革しており、この変革に即応した県政を推進していくことが必要であることから、以下の課題について積極的に取り組むこととしております。

まず一つめは、いわゆる「IT革命」に対する取組みであります。
このIT革命は、情報技術の活用により社会生活そのものを短期間に大きく変化させるものであり、かつ経済発展の起爆剤にもなり得るものと考えられております。県では、これまでも石川新情報書府の制作や、いしかわマルチメディアスーパーハイウェイの構築など情報技術を活用した施策を行ってきましたが、現在、本県のみならず世界規模で生じているIT革命の動きに対応するため、かつ国においても本格的に取り組み始めるという動きに呼応して、県としても、改めて今般、各種施策の展開に本格的かつ総合的に取り組むことが必要であると考えております。このため、私自身が本部長となる「石川県IT推進本部（仮称）」を設置し、民間有識者からなる「IT有識者会議（仮称）」より広くご意見をいただいて、産業、教育、さらに行政分野の情報化に重点をおいた部局横断的な「ITアクションプラン」を策定し、各種施策を展開することといたしました。プランの策定は、本年度末を目途に考えておりますが、現時点においても取り組むことが可能なものについては、プランの策定を待たずに着手したいと考えております。

例えば、産業の分野では、ITを活用し経営革新に取り組む中小企業を支援するため、新規融資枠二十億円のIT関連融資制度を創設するほか、企業におけるITへの取組みについての調査や、ITを活用した企業経営戦略の策定を支援することといたしました。

また、教育の分野においては、教育センターに最新の情報機器を整備し、指導法の研究や研修を通じた教職員の情報活用能力の向上を図ることといたしました。

さらに行政の分野では、住民の方々の申請手続きが容易となるシステムを幾つかの市町村と連携してモデル的に構築し、他の市町村へ普及を図っていくこととしたほか、近年、携帯電話が急速に普及し、情報媒体として主要な地位を占めつつあることから、携帯電話対応のホームページを作成し、休日当番医・夜間診療所案内やイベント・観光情報など県民生活に直接役立つ情報の発信を行うこととしております。また、冬期間における県内道路の積雪・凍結状況等を、インターネットや携帯電話でわかりやすく情報提供をする「雪情報提供システム」を構築することとしております。

 

以上

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