県議会の議案説明要旨 - 平成11年2月25日 - 4 豊かで魅力ある生活空間づくりと高度情報通信社会への対応について

◎  主な施策の概要

4  豊かで魅力ある生活空間づくりと高度情報通信社会への対応について

第四は、豊かで魅力ある生活空間づくりと高度情報通信社会への対応であります。

中心商店街の活性化につきましては、商店街が都市のにぎわい機能に重要な役割を担っていることから、今後とも積極的に支援すべく商業活性化推進室を新設し、商店街に対する助言指導を行うタウンマネージャーの派遣等を実施することといたしました。また、タウンマネージメント機関が設立された金沢、七尾、小松の三市については、商店街のモール化や地元が一体となった広域イベント等に対し積極的な支援を行っていく所存であります。さらに輪島、松任の両市に対し、これからのまちづくりの基本となる計画策定に対して助成するほか、今回新たに横安江町商店街と美川大正通り商店街を活性化モデル商店街に認定し、支援していくことといたしました。

県庁移転跡地の活用につきましては、新たに設置することとしている有識者や学識経験者からなる懇話会での御意見をいただきながら、県都の中心地区にふさわしい魅力ある都市空間の形成とにぎわいの創出を目指し、引き続き金沢市と一体となって具体化に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。

また、金沢城祉公園につきましては、平成十三年開催の全国都市緑化いしかわフェアに向け、菱櫓や園内広場等の整備を進めることといたしておりますが、菱櫓等の建設本格化を機に伝統建造物に携わる工匠の育成と組織化を推進することといたしました。

新県庁舎の建設につきましては、平成四年度から県議会や懇話会などで熱心な御議論をいただき、また県民の皆様からの御意見等も踏まえながら、これまで着実に計画を進めてきており、昨年十月末には実施設計を完了したところであります。今般、平成十五年春の完成を目指し所要の建設費を計上したところでありますが、新県庁舎を核に駅西副都心形成を進め、環日本海の中核県にふさわしい県都づくりを目指すとともに県政百年の大計に立ち、二十一世紀における本県の発展を担う県政の拠点、広域防災の拠点として長期間にわたり県民に親しまれる庁舎にしていきたいと考えております。

なお、建設に際しては県債や県庁舎整備基金の適切な運用を図るなど、今後の財政運営にも十分意を用いてまいりたいと考えております。

高度情報化の推進につきましては、県立図書館にインターネットでアクセスすることにより、県立図書館はもとより看護大学や市町村立図書館の蔵書情報にも手軽に検索できるシステムを公共図書館として全国で初めて構築するほか、テニスコートや簡易グラウンドといった県営施設を二十四時間いつでもインターネットで予約することができるシステムなどについても整備を進めることといたしております。

また、県教育センターのソフトウェアライブラリーの利用や、学校間でのマルチメディア機器を活用しての交流を図るスクールネットが本年五月から本格稼働することとなっており、先ほどの図書館情報システムなどとともに輪島-金沢-小松間を結ぶ大容量専用回線の活用を進めているところであります。

さらに、マルチメディア推進プロジェクトでは具体的な行政テーマ別の情報化施策について検討しているところでありますが、新年度は教育、保健福祉分野において産学官共同実験を実施することといたしております。

また、県立美術館利用者に収蔵品その他の情報を迅速に提供するため、インターネットによる資料展示を行うデジタル美術館を開設することといたしました。

 

以上

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